ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
武内直子さんの人気マンガが原作のアニメ「美少女戦士セーラームーン」シリーズの新作劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」の前編が1月8日、後編が2月11日に公開される。「デッド・ムーン編」が前後編で描かれ、セーラー戦士たちを追い詰める敵のアマゾン・トリオが登場することも話題になっている。アマゾン・トリオの声優を務めるのが、タイガーズ・アイ役の日野聡さん、ホークス・アイ役の豊永利行さん、フィッシュ・アイ役の蒼井翔太さん3人だ。日野さんら3人にアフレコについて聞くと、アマゾン・トリオは、オネエ口調のキャラクターということもあり、3人もオネエ口調になり……。
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豊永さん オーディションで決まった時、マネジャーから聞いて「まじで!?」と結構なボリュームで声が出ました。奥さんが「美少女戦士セーラームーン」が大好きで、僕と同じテンションで「まじで!?」と喜んでくれて。僕以上に奥さんの知識がすごかったですね。アマゾン・トリオの話で1時間くらいしゃべり続けました(笑い)。自分の実家に「美少女戦士セーラームーン」の原作コミックがあり、読みながら育ったので、非常にありがたいことですし、素直にうれしかったですが、プレッシャーもありました。
日野さん 僕は妹と一緒に「美少女戦士セーラームーン」を見ていました。ビッグタイトルで「デッド・ムーン編」という大人気のシリーズですし、決まった時は喜びがいっぱいでした。僕も豊永君と一緒で「ヨッシャー!」と叫びました。
豊永さん そうなりますよね。
蒼井さん 声優という職業を認識するきっかけになったのがフィッシュ・アイというキャラクターでした。「美少女戦士セーラームーン」は、僕の青春そのものです。彼女たちに助けられてきたんです。セーラー戦士も大好きなのですが、好きなキャラクターを聞かれると、必ず「フィッシュ・アイ」と答えるくらい大好きなんです。オーディションを受けさせていただくだけで、奇跡のようですし、喜こばしいことですが、(過去にフィッシュ・アイを演じた)石田彰さんじゃないのか……と複雑な気持ちもありました。オーディションに参加させていただくことで、大好きなキャラクターだったフィッシュ・アイの存在が、演じてみたい!という夢に変わりました。ものまねにはならず、精いっぱい、誠実に表現したいという気持ちでオーディションを受けさせていただきました。
出演が決まった時は、言葉では言い表せない感情があふれて、大泣きしました。
蒼井さん ねえ!
豊永さん 私たちね、待ち時間の日常会話もこんな感じ(オネエ言葉)になっていたの。
日野さん そうなのよね。
豊永さん 日野オネエ様が仕掛けてくるんですけど。
日野さん そういうことなの。
豊永さん 私もそういうのが大好きなので、すぐに乗っかって(笑い)。こういうしゃべり方だといろいろ楽なの。
日野さん すきあらばオネエになるの。翔太も振ると、ちゃんと返してくれるのよ。
蒼井さん オネエ様方を際立たせるのが私の役割ですので。
日野さん 翔太のそういうところ、すてきよ。
蒼井さん 楽しかったです!
豊永さん このやりとりがあったから、いい意味で力が抜けたんです。このやりとりをしてよかった。
日野さん あなたの時はそうよね。私は終わってから、このやりとりだったのよ。
豊永さん そうだわ! 翔太はめっちゃ緊張していたわ!
蒼井さん そうですよ(笑い)。
日野さん タイガーズ・アイはクールでセクシーなたたずまいで、虎のようなどう猛さも秘めています。あ、しゃべり方が戻っちゃった(笑い)。監督、音響監督から「クールよりも熱くオーバーに」というディレクションをいただき、そこを意識していました。本番では、すきあらばクールかつセクシーにしようとしたのですが「オーディションと違うよね」とディレクションがあり、軌道修正しました。
豊永さん ホークス・アイは収録の順番が最後でした。そぎ落としていくような演技プランを考えていたのですが、日野さん、蒼井君の奮闘、熱い演技を見て、慌てて軌道修正しました。ぶっ飛んでみよう!と誇張気味にやらせていただきました。オネエ様と妹に助けられました!
蒼井さん 僕が先陣を切っての収録だったので、とてつもないプレッシャーがありました。でも、3人で「ねえー!」と声を合わせるシーンがあり、そのシーンを演じた瞬間に「Eternal」のアマゾン・トリオが出来上がったように感じたんです。一瞬でシンクロして、プレッシャーに打ち勝てました。
豊永さん 「ねえー!」のシーンはまだ、僕は軌道修正する前なんです。そこに注目よ!
ー-この作品ならではの挑戦は?
日野さん 先輩が演じられきたキャラクターですし、作り直すとはいえ、同じ役を演じさせていただくので、自分なりの表現をしながら、ファンの方に納得していただかないといけません。そこが挑戦でしたね。
豊永さん 僕も日野さんと同じで、先輩が演じられた大前提がある中で、心構えがいつもとは違いました。先輩の演技を模倣しても、マッチするわけではありません。もちろん先輩をリスペクトしています。そんな中で、ファンの方に純粋に作品を楽しんでいただきたいという思いがありました。
日野さん ゼロからとは違いますからね。
蒼井さん 僕も日野さん、豊永さんと同じです。
豊永さん 蒼井君は特にキャラクターへの思いが強いしね。
蒼井さん 大好きなキャラクターだから、自分でも複雑なんですよね。言葉にすると語弊があるかもしれせんが、誤解を恐れずに言うと、超える気もないんです。役をいただいたからには、皆さんにちゃんとお届けしないといけません。すごく難しい挑戦でした。「Eternal」は、スタッフ、キャスト、たくさんの方々の挑戦があり、その中で挑戦させていただいていると改めて感じています。上映前はドキドキしていますが、大好きな気持ちがあるからこそチャレンジできました。
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