ダンダダン
第7話「優しい世界へ」
11月14日(木)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のテレビアニメ「呪術廻戦」の最終回「共犯」が、MBS・TBS系の深夜アニメ枠「スーパーアニメイズム」で3月26日深夜に放送される。最終回の放送に向けて、虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)役の榎木淳弥さん、伏黒恵役の内田雄馬さん、釘崎野薔薇(くぎさき・のばら)役の瀬戸麻沙美さんに同作について聞いた。
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ーー特に印象に残っていることは?
榎木さん 僕は1クール目終盤の真人戦です。容赦ない展開で、メンタル的にも肉体的にも打ちのめされることが多かったので。でも、真人のキャラは好きです。“純粋悪”という感じで、向こうは向こうの都合で、蹴散らすような感覚で襲いかかってくる。だから、こちらはこちらで、同じような気持ちで戦っていました。
内田さん あの戦いは、純粋に相手を「殺す」ことに集中していましたよね。
瀬戸さん 実際、虎杖も「殺す」って言っていた。以前の虎杖らしからぬシーンでしたね。
内田さん 僕は、作画が素晴らしいと思いました。アクションシーンなどいろいろ印象に残っていますが、特に印象深いのは「緩急」のすごさです。例えば「六本木に行くぞ!」と言った時に、「ろっぽんぎ! ろっぽんぎ!」って喜んでいたり。いつも死線と隣り合わせだけど、どこかに「抜きどころ」がある。シビアな状況は受け入れた上で、気を抜くところは抜くという姿勢がちょっと今っぽくて面白いです。
ーー伏黒は「抜きどころ」でも比較的、おとなしいです。
内田さん 性格の真面目さがそういうところに出ていると思います。
瀬戸さん 私は、野薔薇と西宮(桃)が戦った後の回想シーンが印象に残っています。虎杖と野薔薇とパンダが、物陰から(禪院)真希さんを見ながら彼女の身の上を話して。「だからまずは団体戦で勝つ!」って気合を入れたら、それを真希さんが聞いている。
ーー「聞こえてんぞ」の場面ですね。
瀬戸さん そこです。少し柔らかい日の光が差し込んでいる雰囲気の映像も美しかったし、オンエアを見て改めてグッときました。
内田さん あと、虎杖が「死んだ」ことを知った伏黒と釘崎が、二人で話すシーンも熱かったです。
瀬戸さん ああ、あのシーンは、私も演じていて楽しかった! 結構、尺もたっぷりあったから、本当にこのシーンを大事にしているんだなって感じました。
内田さん 二人とも思うことはあるだろうけれど、多くは口にしない。お互いに気を遣った結果、生まれたあの会話の雰囲気、とてもよかったです。
瀬戸さん でも、本人たちは気を遣っていると見せないようにしているし、お互い顔を見て話してないし、最後のショットは背中の引きだったりするし。見せ方が切なかったですよね。
ーー第2クールの最初の大きなドラマは「京都姉妹校交流会編」でした。
榎木さん 先輩たちの戦いにもそれぞれ見どころがあって、見応えがありましたね。虎杖は東堂(葵)のおかげで成長したけど、二人のバトルはスピード感があって楽しかったです。あと、加茂(憲紀)さんの術式や、花御(はなみ)とのバトルもすごかった。伏黒の式神・満象も登場したし。
内田さん そう、象さん(笑い)。加茂さんとの場面は、バトルのスピードの中で術式を説明するのが難しくて、苦労したのを覚えています。これを読んでいる人はぜひ、「呪術廻戦」を10回続けて言ってみてください(笑い)。
瀬戸 あと「特級呪術師」も(笑い)。
一同 (笑い)。
内田さん ついに過去が描かれました。伏黒の心根は、いろいろなところから少しずつ積み重ねられているので、それを頭の中でつなげて整理するのが大変です。でも、そこから彼の心を探るのが面白いところでもあります。
榎木さん 虎杖と釘崎が、伏黒を気にかけるシーンもありました。「もっと話してくれよ!」みたいな深刻な雰囲気じゃなくて、「友達だろ?」ってあっさりしているのがよかった。
瀬戸さん ああ、確かに。事件と自分のお姉さんに身に起きたことに関係があるのではと知って、伏黒の視界が狭くなっていた時だから。虎杖と野薔薇の言葉で、視界が急に開ける感覚がありましたよね。その後の、虎杖と野薔薇の共闘も印象的です。お互い、勝手に体が動いて、戦いながらコンビネーションが生まれているような感覚。それぞれが積み重ねてきた成長が感じられました。
ーー最終回の見どころは?
榎木さん オレたちの戦いは……。
内田さん これからだ(笑い)!
瀬戸さん (笑い)。原作はまだ続いているし、きっと皆さんもどんな最終回になるか気になっていると思いますが……。
内田さん アニメとして積み重ねてきたドラマの一区切りがしっかり描かれているので、楽しみにしていただければと思います。
榎木さん アニメオリジナルの描写も足されているし、最後の展開は胸にグッときます。原作を読んでいる人もいない人も満足できる最終回になっていますからお楽しみに!
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