放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
伊藤万理華さん主演の連続ドラマ「お耳に合いましたら。」(テレビ東京系、木曜深夜0時半)に主人公の会社の同僚・須藤亜里沙役で出演しているモデルで女優の井桁弘恵さん。本作は、テレビ東京が得意とする“グルメドラマ”と、音楽ストリーミングサービス「Spotify」のポッドキャスト番組が連動。主人公が、愛してやまないチェーン店グルメ=チェンメシに関するポッドキャスト番組の配信を始めたことによって起こる、恋愛、友情、親子などの人間関係の変化などを描いている。自身も「Voicy」で毎日“声”をファンに届けている井桁さんに、音声メディアの効能などを語ってもらった。
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井桁さん演じる須藤亜里沙は、伊藤さん扮(ふん)する主人公・高村美園が勤める「まつまる漬物」マーケティング部社員。大勢の前で自分を表現することが苦手な美園の、「好きなこと」を語るときだけ熱量があふれる姿を見て、ポッドキャストの番組配信を勧めた人物だ。
「亜里沙はサバサバしていて、女子同士で“群れる”というよりかは、自分のペースを持っている。仕事もできて、行動力もあるし、行動に移すまでが早い。他人に対しては、人そのものをちゃんと見ているので、美園とも信頼し合って、仲良くできているんだと思います」
サバサバした性格は普段の井桁さんに近いという。「私もキャピキャピはしていない方で、思い立ったらすぐ行動するタイプ」と自己分析。劇中ではパンツスタイルが多めで、「フェミニンになりすぎず、カジュアルだけど、決して見た目に気を使っていないわけじゃないというバランス感覚は自分に近いです」と明かす。
特撮ドラマ「仮面ライダーゼロワン」で刃唯阿(仮面ライダーバルキリー)を演じ、一躍注目を集めた井桁さんだが、他の作品では「女性らしい役が多かった」といい、「亜里沙は等身大の女性で、自分と似ているという意味でも今までやったことがない役柄で、私の新しい面を見てもらえると思うし、そこがより新鮮に見えたらうれしいです」と笑顔で語った。
改めて今回のドラマについて「最近、音声メディアってより気軽に発信もできるようになって、人気が再熱しているなと感じていて。私も『Voicy』を活用させてもらっているので、イマドキっぽくて、新しいと思うし、“チェンメシ”に関しても食べることが好きなので、この二つをかけ合わせたドラマはすごくいいなって感じています」と話す。
そんな井桁さんの音声メディアの原体験は、子供の頃、習い事の送り迎えで車の中で親と一緒に聴いていたラジオだ。
「FM福岡の番組で、内容とか詳しくは覚えていないのですが、毎週、同じ時間帯に聴いていたので、気づいたらラジオを楽しんでいた。番組にクイズの答えや質問をメールで送ったりしていました」
現在「Voicy」で「井桁弘恵のひとりごと」と題してほぼ毎日、自身の“声”を発信。「自分も芸人さんのラジオを聴くことが増えていて。寝る前に横になりながら聴いて、寝落ちするのが結構、好き。テレビのように部屋が明るくならないので、(聴きながら寝落ちするのが)自然な感じがして心地よくて。自粛期間とか一人の時間が増えた分、自分もしゃべる側をやってみたいなって思っていたときに『Voicy』の話をいただきました」と経緯を明かす。
収録については「すごいラフです(笑い)。そこがまずいい」という井桁さんは、「写真だと盛れる盛れない、衣装がどうだメークがどうだって気にしなくてはいけないけど、声だけなので、気張らずにできる分、逆に素がリアルに出ていると思います」と笑う。
「街の雑踏が入っていてもいいし、疲れているときは短くてもいい。もう200日近く、ほぼ毎日やってきて、私の中でも習慣になってきている。苦じゃないし、私もいろいろ思っていても、人に会えなかったりして言えないってことがつらかったりするので、だから、『Voicy』でしゃべることでストレス発散にもなっている。あとは言葉にすることで、頭の中が整理できるし、自分に合っていると思います」と“効能”を語った。
「仮面ライダーゼロワン」の放送終了後も、「お耳に合いましたら。」のようなドラマに加え、クイズ番組やバラエティーへの出演、写真集やカレンダーの発売、そして「Voicy」と、活躍の場は広がりを見せている。
井桁さんは「ある程度、一通りやらせてもらって、それぞれの“触りの部分”を知ることができたので、今後は一つ一つをもっと厚く太くできたらなって思っています」と話す。
「今までは“初めて”に食らいつくことに必死で、周りも大目に見てくれていたと思うので、ただ2回目、3回目となると要求されるハードルも上がってくると思うし、だから次からは分析して、勉強して、それをちゃんと超えられるようにしていきたい。お芝居もモデルもバラエティーも好きなので、全部においてそうできたらなって思っています」と意気込んでいた。