成田剣:鈴置洋孝さんから受け継いだ「ガンダム」ブライト役 きっかけは「犬夜叉」?

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」のトークイベントに登場した小形尚弘プロデューサー(左)と成田剣さん
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「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」のトークイベントに登場した小形尚弘プロデューサー(左)と成田剣さん

 人気アニメ「ガンダム」シリーズの劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(村瀬修功監督)のトークイベントが9月2日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催され、ブライト・ノア役の声優の成田剣さん、アニメを手がけるサンライズの小形尚弘プロデューサーが登壇した。「閃光のハサウェイ」の主人公のハサウェイ・ノアは、ブライトの息子。2006年に亡くなった鈴置洋孝さんの後任としてブライトを演じている成田さんは「こういう舞台に立たせていただくのは11年ぶり。『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』以来」といい、ブライトへの思いを語った。

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 イベントでは「機動戦士ガンダム」「Z」「ZZ」「逆襲のシャア」「UC」のブライトの軌跡をたどった。成田さんは、ブライトについて「仕事のできるタイプですが、不器用で、生きるのがあまり上手ではない。正義感もとてもある。立身栄達よりも人のために仕事をするタイプ。僕はどっちかというと、立身栄達を望むタイプ。冗談ですけど(笑い)」と語った。

 成田さんがブライト役に選ばれたきっかけは、殺生丸役として出演したアニメ「犬夜叉」だった。「犬夜叉」も手がける小形プロデューサーは、「UC」のブライト役を探す中で、成田さんの声を聞き、感じるものがあった。「『犬夜叉』のアフレコで、ブースの向こうからブライトさんの声が聞こえてきた。語尾のニュアンスが、ブライトさんかな?と。やっていただいた瞬間、ブライトさんだ!となった」と説明した。

 成田さんは「『ガンダム』のオーディションということで、受けることが、すごくうれしかったです。自分らしくやってみようとした。しばらく結果の連絡がなくて、諦めていたんです。3カ月くらいたって、決まったというお話でした。うれしかったですね」と振り返った。

 ブライトを演じる際は、鈴置さんの演技を意識し過ぎないようにしているといい「鈴置さんの声を聞いたら、イメージが頭の中を回って、そのイメージを追ってしまう。あえて聞かないようにしていました」と明かした。

 「閃光のハサウェイ」は全3部で、第1部にはブライトは登場しない。この日のイベントでは、第2部のタイトルが「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ『サン オブ ブライト』(仮題)」となることが発表され、第2部にブライトが登場することも明かされた。成田さんは、第2部に向けて「全身全霊やらせていただければ」と意気込んだ。

 「閃光のハサウェイ」は、1989~90年に富野由悠季監督が発表した小説が原作。宇宙世紀0105年を舞台に、第二次ネオ・ジオン戦争で苦い別離を経験したブライト・ノアの息子ハサウェイが新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。アニメは「虐殺器官」の村瀬さんが監督を務める。第1部が6月11日に公開され、興行収入が20億円を突破するなどヒットしている。全3部作。

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