人気グループ「King & Prince」の神宮寺勇太さんが、11~12月に上演される舞台「葵上」「弱法師」で単独初主演を務めることが分かった。SNSでは「神くんおめでとう!」と祝福の声が続々と寄せられ、ツイッターでは「神宮寺勇太」がトレンド1位を記録した。
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原作は三島由紀夫の短編戯曲集「近代能楽集」の2編。「葵上」では「源氏物語」を基に、時代を超えても変わることのない嫉妬や欲望、情念など、心の内に秘められた闇を生々しくも幻想的に描く。「弱法師」では終末観を抱いた青年が、いかに大人の世界に復讐(ふくしゅう)するかを軸に物語が展開する。神宮寺さんは「葵上」で美貌の青年・若林光、「弱法師」で戦火で視力を失った青年・俊徳の2役を演じ、歌唱なしで純粋に芝居のみで進行するストレートプレーに初挑戦。両作品共に「赤シャツ」などで知られる宮田慶子さんが演出を務める。
共演には、2016年の「魔術」以来、約5年ぶりの舞台出演となる中山美穂さんが決定。「葵上」では光のかつての恋人・六条康子、「弱法師」では俊徳を救おうとする調停委員・桜間級子を演じる。そのほか、「葵上」には佐藤みゆきさん、金井菜々さん、「弱法師」には篠塚勝さん、木村靖司さん、加藤忍さん、渋谷はるかさんが出演する。
11月8~28日に東京グローブ座(新宿区)、12月1~5日に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪市北区)で上演される。
コメントは以下の通り。
今回、初めて単独での主演舞台をやらせていただくことを聞いた時、心臓のビクン!とする音が聞こえました。主演として舞台に立たせていただける喜びと、自分にどこまで出来るのかな?という思いが同時に駆け巡りました。ストレートプレーに挑戦させていただくのも初めてですし、いろんなことが初めてづくしな作品になります。
「葵上」と「弱法師」の2作品の役を演じることは、決して簡単ではないと思いますが、この二つの作品を演じきることができた後に演じることの楽しさや、表現の幅が広がっているように、全身全霊で稽古(けいこ)に臨みたいと思います! 来ていただけるお客様に今まで見たことのない、神宮寺勇太を大放出したいと思いますので、よろしくお願いします!
美しく格調高いせりふで織り上げられた三島由紀夫氏の戯曲は、同時に人間そのものに対する、冷徹で、時に辛辣(しんらつ)なまでの深い洞察力に貫かれています。能の謡曲をもとに、その特色である「自由な空間と時間の処理」を生かして書かれた「近代能楽集」は、時を越えてなお、その演劇的輝きを失いません。
「葵上」と「弱法師」は、どちらも魂の自立を求めて揺れ続ける青年がドラマチックに描かれます。一筋縄でいかないこの2人の青年に、神宮寺勇太さんが挑戦します。純粋さと毒気を描き出してくださることを楽しみにしています。そして両作品を、魅力あふれる中山美穂さんが支えてくださいます。時空を行き交う、感性を揺さぶる舞台にしたいと思います。
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