水曜日のダウンタウン
電気イスゲームトーナメント 1回戦第2試合 ほか
11月20日(水)放送分
それぞれが俳優としても実力を伸ばしている人気グループ「King & Prince」。NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」(総合、月~土曜午前8時ほか)で“りょーちん”こと及川亮役を演じ、話題を呼んでいる永瀬廉さんをはじめ、夏ドラマでも神宮寺勇太さん、岸優太さんが助演として存在感を発揮。3人が物語に生み出す“幅”に迫りたい。
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永瀬さんが朝ドラで演じる亮は、ヒロイン・百音(清原果耶さん)の幼なじみで、高校卒業後から漁師見習いとして海の仕事を始めた。母・美波(坂井真紀さん)は東日本大震災の被害に遭い、行方が分からないままで、父の新次(浅野忠信さん)は立ち直れずにいる状態が続いていた。
劇中ではこれまで、美波のいない喪失感から酒に溺れ、度々警察の世話になる新次を亮が迎えに行く様子や、自身のつらさや弱さを表に出せず、他人からの心配も「大丈夫」とはね返してしまう亮の姿が描かれた。
また、第15週「百音と未知」(8月23~27日)、第16週「若き者たち」(8月30日~9月3日)では、普段は気仙沼で暮らす亮が、突然、意味ありげに東京で暮らす百音の元を訪れ、珍しく「俺、もう全部やめてぇわ」と漏らすシーンが登場。苦労続きの亮に、視聴者からは「幸せになって」という声が相次ぎ、ツイッターでも毎日のように「りょーちん」がトレンド入りする盛り上がりを見せた。
さらに、同週では気仙沼に帰っていったはずの亮が実は船に戻っていないことが判明し、幼なじみの明日美(恒松祐里さん)から「いなくなって捜されるとか、何ヒロインぶってるの?」と言われる場面も。「やっぱ裏ヒロインはりょーちん?」と納得する視聴者の姿も多くあった。
神宮寺さんは、東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ「准教授・高槻彰良の推察 Season1」(東海テレビ・フジテレビ系、土曜深夜)に出演。本作は、民俗学の准教授・高槻彰良(伊野尾慧さん)と、他人のうそが分かる能力を手にしてしまった大学生・深町尚哉(神宮寺さん)がバディーとなり、怪異にまつわる謎に挑む物語だ。
深町はこの能力故に、人との関わりを避けてきたが、高槻と出会って才能を買われる。高槻の助手としてさまざまな謎を調べるうちに自分でも自信が持てるようになり、能力だけではなく、自身を必要としてくれる高槻によって、ふさぎがちだった深町の人生に“救い”がもたらされた。
SNSでは「深町くん」がトレンド入りするなど、視聴者からの反響も大きく、番組側も予想外の人気に驚いたという。高槻と深町が追う謎の行方と共に、視聴者は深町の変化にも注目しているようだ。
岸さんは、9月13日に最終回を迎えたフジテレビ系“月9”ドラマ「ナイト・ドクター」(月曜午後9時)に出演。夜間救急専門のチーム「ナイト・ドクター」を舞台に、朝倉美月(波瑠さん)たち5人の医師が、夜は命に、昼はそれぞれの人生に向き合う姿を描く“青春群像医療ドラマ”で、岸さんは内科医から救急医に転向した深澤新を演じた。
深澤は当初、仕事にやりがいを求めないスタンスで、過酷な救急の現場からも逃げ出したいと思っていた。しかし、徐々に経験を重ねてナイト・ドクターの仕事に誇りを持つように。初歩的な処置すらままならなかった深澤が、最終話では事故に巻き込まれた患者を救うため、脚を切断することを自ら決断し、処置を施せるまでになった。
医療ドラマでありながら青春群像劇でもある本作では、深澤以外の医師たちの成長も描かれたが、やる気も技術もなかった深澤は、よりその進歩が大きく映った。ツイッターには、深澤の成長を見守る視聴者のコメントが投稿され、毎話「深澤先生」がトレンド入り。最終話には「初回の深澤先生と最終回の深澤先生はもう別人」といった声も上がっていた。
「おかえりモネ」では百音が気象に携わり、人々のために活動していく様、「准教授・高槻彰良の推察」では高槻と深町が怪異の謎に迫る様、「ナイト・ドクター」では5人がチームとして奮闘していく様を主軸として描いている。こうした中で永瀬さん、神宮寺さん、岸さんの3人は、それぞれの役で物語の“アナザーストーリー”を生み出していると言えるのではないだろうか。
最近のドラマでは、主人公やヒロインの周辺にいるキャラクターが高い人気を得ることも多く、視聴者の間でより多様な楽しみ方が広がっている印象だ。そういった意味で、永瀬さん、神宮寺さん、岸さんは作品を多角的に見せられる役どころで存在感を発揮したように思う。助演として大きく貢献した彼らの俳優としての今後に、さらなる期待が高まる。
2024年11月22日 14:00時点
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