小松菜奈:「余命10年」原作者の家族からの言葉に涙止まらず サプライズの手紙は「家宝にします」

映画「余命10年」の公開記念舞台あいさつに登場した小松菜奈さん
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映画「余命10年」の公開記念舞台あいさつに登場した小松菜奈さん

 女優の小松菜奈さんが3月5日、東京都内で行われた俳優の坂口健太郎さんとのダブル主演映画「余命10年」(藤井道人監督)の公開記念舞台あいさつに登場した。舞台あいさつでは終盤、小松さんが演じた茉莉(まつり)と同じく難病を抱えて亡くなった原作者・小坂流加さんの家族からの手紙をMCがサプライズで代読。映画への思いが詰まった文面が読み上げられると、小松さんは涙で目を潤ませ、「その手紙コピーしてください、家宝にします」と感激した様子で語った。

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 手紙には「日に日に『余命10年』ができあがっていくことは、娘を失った私たち家族にとっては心救われるものでした」という感謝の思いや、「菜奈さんはまるで娘のようにかわいくて、笑顔がすてきです。やせたお体が心配です。どうかたくさん食べて、元気でいてください」など小松さんらにあてたメッセージも。小松さんは涙で声を詰まらせながら、「本当にたくさんの方に届いているのが心からうれしいです。小坂家のみなさんは本当に優しくて、いつもかけてくれる言葉や優しさに背中を押してもらいました。かけがえのない時間を過ごさせていただきました」と感謝の思いを口にしていた。

 舞台あいさつには坂口さん、山田裕貴さん、奈緒さん、藤井監督も出席した。

 映画は、2017年に発売された小坂流加さんの同名小説(文芸社文庫NEO)が原作のラブストーリー。20歳で不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉(小松さん)と、生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人(坂口さん)。同窓会で再会した2人は惹(ひ)かれあい、ありふれた毎日が輝き出す。思い出の数だけ失われていく時間。彼らが最後に選んだ道とは……。

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