中居正広:お笑い番組の原体験はドリフ 野球好き少年が「気が狂うように笑った」

3月21日放送のNHKの番組「笑いの正体」に出演する中居正広さん=NHK提供
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3月21日放送のNHKの番組「笑いの正体」に出演する中居正広さん=NHK提供

 中居正広さんがMCを務める番組「笑いの正体」が、3月21日午後6時5分からNHK総合で放送される。日本の笑いの歴史を振り返りながら、革新的な笑いを生み出した人の思いに迫るドキュメンタリー番組で、芸人のインタビューVTRを基に、漫才を掘り下げる。MCを務める中居さんに、お笑い番組の原体験、番組への意気込みなどを聞いた。

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 ◇お笑い番組との出会い 土曜8時のドリフ

 中居さんは、故・いかりや長介さん、故・志村けんさんらが在籍していた人気グループ「ザ・ドリフターズ」が出演する番組が、お笑い番組との出会いと語る。

 「3、4歳からテレビを見始めたのですが、好きだった野球しか見てこなかった中で、小学1、2年生の頃、土曜の(午後)8時に初めてドリフのコントを見て、テレビに向かって声を出して笑ったのを覚えています。“巻きグソ”を扱ったコントで、たまたま親がその場にいなかったので、腹を抱えて、気が狂うように笑いました」

 お笑い番組は、学校で友達との話の種になった。中居さんは、「ドリフを見た人同士が月曜に集まって、親や先生のいないところで口にする解放感。あの覚醒は忘れられないですね。抜けきれないと思いました」と振り返る。

 ◇「今まで壁にぶち当たったことはない」

 番組では、「ダウンタウン」の松本人志さん、「浅草キッド」の水道橋博士さん、「フットボールアワー」の後藤輝基さん、「ナイツ」の塙宣之さん、「かまいたち」の山内健司さん、濱家隆一さん、「マヂカルラブリー」の野田クリスタルさん、「霜降り明星」の粗品さんのインタビューVTRが放送される。

 中居さんは、「幅広い世代の方にVTR出演していただき、漫才についてお話しいただきました。仕事をするにあたって、しっかり壁にぶち当たって、その壁を乗り越えなければいけないということを改めて教えてもらいました」と語る。

 一方で、自身については「今まで壁にぶち当たったことはないです。ずっと僕が歩いているところが開けている。周りから見たらどうかは分かりませんが、僕自身、壁を感じたことはないです」といい、「壁に当たってみたいです。その壁が厚いのか、高いのかは経験がないので分からないですけど、当たってみたいなとは思います」と話した。

 ◇1週間ずれた収録 「良い意味で粘れました」

 番組の収録を振り返り、中居さんは「手応えが感じられました」と明かす。

 「番組を作るにあたっての僕の立ち位置と、スタジオでの僕の立ち位置をスタッフとしっかり話し合えたので、導入がスムーズにいったと思います。VTRも見応えがあり、スタジオにいながら吸い込まれるような感じで、食いついて見てしまいました」

 スタジオゲストとして、劇団ひとりさん、ケンドーコバヤシさん、松嶋尚美さんが出演するが、当初は予定になかったという。中居さんは「最初、スタジオは僕一人の予定だったんです。スタッフと話していくうちに、スタジオにゲストがいたほうがいいのかな、VTRも誰々さんのものが撮れるかもしれないという話になり、収録を1週間ぐらいずらしました。良い意味で粘れました」と充実感をにじませた。

 「笑いの正体」は、NHK総合で3月21日午後6時5分~同43分に放送される。

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