私ときどきレッサーパンダ:共感呼ぶ母と娘の物語 制作陣のリアルな経験を反映 ドミー・シー監督「メイはまるで私の分身」

「私ときどきレッサーパンダ」の一場面(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
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「私ときどきレッサーパンダ」の一場面(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 ディズニーの公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で配信中のディズニー&ピクサーの最新作となるアニメ「私ときどきレッサーパンダ」。主人公の少女・メイが「突然レッサーパンダになってしまう」という斬新なストーリーが描かれる一方で、メイと母の親子の物語に、視聴者から「これは私の話」「母と娘の話、自分に置き換えてしまった」といった共感の声が上がっている。同作は、ドミー・シー監督をはじめとした女性製作陣が中心となって製作され、シー監督は「作品に彼女たちの経験やリアルな思い出などを反映させている」と語っている。

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 「私ときどきレッサーパンダ」は、母親の前では真面目で頑張り屋のいい子だが、友達とハメを外して遊んでしまう自分は隠している少女・メイが主人公。メイは、とある出来事をきっかけに感情をコントロールできなくなってしまう。悩みを抱えたまま眠りにつき、翌朝目を覚ますと、レッサーパンダになってしまっていた……という展開。娘を心配するがあまり、過保護になってしまう母親と、それに反発するメイの親子の物語が描かれている。

 シー監督は「メイはまるで私の分身で、私も母親の完璧な娘だった。でも同時に、母とぶつかって自分の中の荒れ狂う気持ちに苦労していた。この映画では、私の視点からだけでなく母の視点からも、思春期の問題を解き明かそうとしたの」と作品への思いを語っている。

 同作を手がけたリンジー・コリンズプロデューサーは、「この映画に関するクリエーティブな会話は、常に大胆で面白く、私たち自身の個人的な経験やメイたちをどう描くのが正しいか、という点で非常にリアルだった。同じような経験をしている人が『私もそうだった!』とか『母親ならそう反応するよね』とか言ってくれると、本当に忠実に再現することができるの。そういったことの大部分が作品に反映されたわ」と製作過程を明かした。

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