アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインなどを担当した安彦良和さんが監督を務める劇場版アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」で、林勇さん、伊藤静さん、宮内敦士さん、上田燿司さん、遊佐浩二さんがサザンクロス隊の声優を務めることが分かった。サザンクロス隊は、元ジオン公国軍のククルス・ドアンが、かつて所属していた精鋭部隊で、“褐色のサザンクロス”としてアムロ・レイが属する地球連邦軍の兵士たちに知られている。昔の仲間であるドアンに対して、脱走したことへの恨みや憎しみを抱いているメンバーや、その強さに憧れて入隊したメンバーなど、それぞれに思いを抱えている。

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　宮内さんは、サザンクロス隊の現隊長で、ドアンを激しく憎んでいるエグバ・アトラーを演じる。林さんが演じるダナン・ラシカは、サザンクロス隊に志願し、編入されたモビルスーツ・パイロット。好戦的で、元隊長のドアンに興味を持つ。

　伊藤さんが演じるセルマ・リーベンスは、元隊長のドアンに対して、エグバとはまた違った意味で思いを残している。上田さんが声優を務めるウォルド・レンは、サザンクロス隊副隊長で、部隊では狙撃手を務め、対艦ライフル・ショーティーで精密射撃を行う。遊佐浩二さんが演じるユン・サンホは、モロッコの戦線を支えるサザンクロス隊の隊員。

　サザンクロス隊の搭乗機、MS-06GD 高機動型ザク（地上用）のビジュアルも公開された。陸上での高機動戦闘用にカスタマイズされ、脚部に推進用のスラスターが増設された機体で、キャラクターごとに武装、戦闘スタイルが異なる。

　「ククルス・ドアンの島」は、1979年に放送された「機動戦士ガンダム」のテレビアニメ第15話のエピソードで、主人公のアムロ・レイが敵対するジオン軍の脱走兵ドアンとの交流を通じて、戦争の哀愁が描かれた。劇場版では第15話を改めて描く。武内駿輔さんがドアンを演じる。6月3日に公開。