アイドルグループ「Juice=Juice」の稲場愛香(まなか)さんが、5月30日に日本武道館(東京都千代田区)で開催された卒業コンサート「Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~ FINAL 稲場愛香卒業スペシャル」をもって、グループおよびハロー!プロジェクト(ハロプロ)を卒業した。今後は、所属事務所との契約は継続したまま新しい活動の形を模索していくという。
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稲場さんは2014年結成の「カントリー・ガールズ」に加入しメジャーデビューするも、2016年に持病の治療に専念するためグループを卒業。2017年に地元・北海道を中心に活動を再開し、2018年にJuice=Juiceに加入した。稲場さんは、約9年間にわたる紆余(うよ)曲折のアイドル人生を振り返り、「喜びをたくさん感じられた私のアイドル人生は、本当に幸せでした!」とファンに思いを伝えた。
卒業公演は、今春から開催されていたライブツアー「Hello! Project 2022 Spring CITY CIRCUIT『Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~』」の千秋楽となった。会場は、新型コロナウイルス感染予防対策がとられた上で約9000人を動員。ライブの模様はCS放送のフジテレビTWO ドラマ・アニメで生中継され、全国47都道府県の映画館でライブビューイングも実施された。
開演が近付くと「ま・な・か」を思わせる3拍子の拍手が巻き起こり、稲場さんのメンバーカラーであるホットピンクのペンライトの光で会場が染まった。ライブは、「Va-Va-Voom」でスタート。パフォーマンス初披露となった新曲を含め全24曲を披露した。
アンコールでは、稲場さんが大きなリボンをあしらったホットピンクのドレスをまとい、ステージに登場。ハロプロのユニット「モベキマス」の楽曲「もしも…」をソロで歌い上げた。稲場さんは、可愛らしい歌詞、せりふが盛り込まれた「もしも…」で、ファンやメンバーから愛されたとびきりの笑顔、“あざと可愛さ”を輝かせ、大きな拍手を浴びた。
その後、稲場さんは手紙を読み上げた。ハロプロ加入から現在に至るまでの日々、各メンバーへの思いを丁寧につづった手紙で、稲葉さんは時折涙で声を詰まらせながら「歴代の先輩方もおっしゃっていた、いつの時代のJuice=Juiceも最高って言ってもらえるようなグループに。それがまた明日からでもすぐに更新できるみんなだと確信しています」と伝えた。
「これまでの私の活動を通して、誰かの力になれたかもしれない!と思えた時に、心から喜びを感じることができました。そんな喜びをたくさん感じられた私のアイドル人生は、本当に幸せでした! これからの私も、一人の人間として自分を磨き、もっともっと強く成長したいと思ってます。また皆さんにお会いできる日を楽しみに、“がんばりまなかん”していきます! 約9年間、本当に本当にありがとうございました!」と呼びかけた。
アンコールラストでは、稲場さん自身が選んだという「如雨露」をメンバー全員で披露。会場に大きな拍手が巻き起こる中、公演は幕を下ろした。卒業公演で披露したソロ曲「もしも…」は、各音楽配信サイトで配信されている。