ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
鳥山明さんのマンガが原作の人気アニメ「ドラゴンボール」シリーズの21作目となる劇場版アニメ「ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー」(児玉徹郎監督)が、公開された。2018年12月公開の第20作「ドラゴンボール超 ブロリー」以来の劇場版で、最新技術によって、“ドラゴンボールらしさ”がありながら新しい映像表現に挑んだ。児玉監督に制作の裏側を聞いた。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」は、原作者の鳥山さんが脚本・キャラクターデザインを担当した。児玉監督は「ブロリー」で3Dパートを担当したことがあり、新作では監督に抜てきされた。「ブロリー」は全世界の興行収入が135億円を突破するなど大ヒットし、世界中で人気の作品ということもあり、児玉監督は「最初は不安が大きく、大きな課題もありました」と明かす。
「さまざまな世代のファンがいる作品です。これまで培ったものがあり、そこから外れることもできません。落としどころが難しいんです。ただ、最初に気にしていたことは解消されたとも思います。セルルック(手描き風3DCG)では表現が難しいところもありました。画、線が弱くなり、表情が淡泊に見えてしまうこともあります。CGの弱点とは?とスタッフと問答し、違和感を払拭(ふっしょく)することに一番力を注ぎました」
映像の細部までこだわり抜いた。
「作画は、画が一枚一枚変わり、無意識に見られるところもあります。一方、CGは画が固定されていて、それが動くと違和感が生まれることがあるんです。連続した情報の変化と維持について研究し、コマ単位で画を変えていこうとしました。作画にはできないこととして、密度、線のクオリティーを上げることもできます。CGのよさと、作画でしかできないことのいいところを寄せ集め、画として見せられる表現を目指しました」
「ドラゴンボール」シリーズは、バトルシーンが見どころの一つになっている。
「『ドラゴンボール』らしい動きについては特に心配していませんでした。東映アニメーションさんがずっとやってきたノウハウもありますし、何も言わなくてもアドリブを利かせて、クオリティーを上げていただきました。素晴らしかったですね」
一方で課題になったのが「日常シーン」だったという。
「キャラクターが“立ちっぱなし”にならないようにしました。キャラクターがしゃべっている時、一人がしゃべって、ほかの3人がそれを見て、立ちっぱなしになっている……というのをとにかくやめようとしました。誰かがしゃべっていたら、それを聞いてリアクションを取っている人もいれば、話を聞いていない人もいる。それぞれのキャラクターの動機付けをしっかりしようとしました。違和感のない画作りを目指したのですが、それがすごく大変でした」
表情も作り込むことで、キャラクターの個性を表現しようとした。
「動機とキャラクターの性格を考えれば、キャラクターが勝手に動き出します。さらに、表情を豊かにしようとしました。元々は、平面のキャラクターなので、難しいんです。アングルによって細かく調整していく作業が必要でした。その辺りのテクニカルなところをすごく詰めていきました。画の破綻はないはずです」
「ジャンプっ子ですから。大好きです。鳥山先生の絵も大好きです。大友克洋、メビウス……と密度のある画がやっぱり好きなんです。密度が正義だと思っていますので」という児玉監督。神は細部に宿る……と愛を注ぎ込んだ。
「今回、新規の美術の設定をほぼやらせていただきました。やっていいんですか!?という感じで(笑い)。ガジェットにもこだわりました。鳥山先生のガジェットはやっぱりすごいんですよ。エンジンなどを見てもミリタリーマニアの情熱を感じます。そういうところを、アニメでも復活させたかったところもあります。原作に出てきた乗り物のCGモデルも一通り作りました。いろいろなところに配置しています。動かしていないものもあるのですが(笑い)。レッドリボン軍が出てくるので“らしい”ものも作りました。どこかにあります。結構、細かいことをやっています」
児玉監督をはじめとした愛があったからこそ、「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」は映像美を実現した。児玉監督によると、さまざまな仕掛けが用意されているようなので、じっくりと何度も楽しんでほしい。
諫山創さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「進撃の巨人」の最終章となる「The Final Season(ファイナルシーズン)完結編」の劇場版「劇場版『進撃の巨人』完結編THE …
長編商業アニメの映画祭「第3回新潟国際アニメーション映画祭」のレトロスペクティブ部門で、故・今敏(こん・さとし)監督の特集上映が実施されることが分かった。「パプリカ」「妄想代理人…
今石洋之監督が手掛けたアニメ「Panty&Stocking with Garterbelt(パンティ&ストッキングwithガーターベルト)」の新作テレビアニメ「New PANTY…
「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載された人気マンガが原作のテレビアニメ「【推しの子】」とスーパー銭湯の極楽湯、RAKU SPAグループのコラボキャンペーンの第2弾「極楽推しの…
春場ねぎさんの人気ラブコメディーマンガ「五等分の花嫁」の小説「五等分の花嫁【春夏秋冬】」(講談社)第1巻が、予約好調により発売前に重版が決定したことが分かった。中野家の五つ子の高…
2024年12月24日 21:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。