諫山創:「進撃の巨人」“生み出された机”が仏オークションに 「大変思い入れの深い机」

「進撃の巨人」のコミックス第1巻
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「進撃の巨人」のコミックス第1巻

 人気マンガ「進撃の巨人」で知られるマンガ家の諫山創さんの机が、フランスのイベント「アングレーム国際漫画祭」のオークションに出品されることが分かった。諫山さんが「進撃の巨人」の執筆中に使用していた机で、仕事に集中できるように家具デザイナーだった父に頼んでオーダーメードで作ったという。諫山さんは「この机の上で僕やアシスタントさん方と約4年間『進撃の巨人』が生み出されていきました」とコメントを寄せている。

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 オークションには、オリジナルイラスト付きの4卓が出品される。素材は木、金属で、全高約112センチ、重量約100キロ。4卓には、超大型巨人、エレンとリヴァイ、エレンとアルミン、エレンとミカサがそれぞれ描かれる。

 オークションサイトはフランス語、英語、中国語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語に対応しており、日本国内からも参加できる。予想落札額は2000~4000ユーロで、オークション開始額は500ユーロ。

 ◇諫山創さんのコメント

 今回オークションに出品させていただきますのは「進撃の巨人」(の仕事場)で使わせていただいた机です。この机は仕事に集中できるように、家具デザイナーである父に頼んで、オーダーメードで作っていただきました。

 制作していただいたのは故郷である日田の「日東木工」さんです。この机の上で僕やアシスタントさん方と約4年間「進撃の巨人」が生み出されました。

 時には弁当を食べたり、突っ伏して寝たり、くだらない話で盛り上がった時も、締め切り前のピリピリした時も、担当さんたちと話の展開を打ち合わせした時も、制作に費やした全ての時間、自分にとっては少し遅れてきた青春であり、この机と共に全てありました。

 デジタル作画が主流となりまして、大人数でマンガ制作することもなくなりつつあります。昨今においては無用の長物なんですが、僕にとっては大変思い入れの深い机です。それが誰かの役に立てれば幸いです。

 オークションにあたりサインとイラストを描かせていただきました。昨今、悲しいニュースが多いですが、少しでも世界が平和になるように、少しでも貢献したいと(考え)、今回ご購入いただきました代金は「国境なき医師団」に寄付させていただきます。

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