王様戦隊キングオージャー:新戦隊“レッド”酒井大成は「泰然自若」な24歳 芸能界入り1年未満でつかんだ“大役”も「気負わず」

「王様戦隊キングオージャー」で“レッド”クワガタオージャー/ギラを演じる酒井大成さん
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「王様戦隊キングオージャー」で“レッド”クワガタオージャー/ギラを演じる酒井大成さん

 3月5日にスタートしたスーパー戦隊シリーズの新作「王様戦隊キングオージャー」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)。“レッド”クワガタオージャー/ギラ役で主演を務めるのが酒井大成さんだ。芸能界入りは昨年5月で、1年たたずしてつかんだ大役にも「責任感やプレッシャーはあるのですが、あまり気負わずに臨めています」とどこか飄々(ひょうひょう)としている。そんな酒井さんに、意気込みや今作の見どころなどを聞いた。

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 ◇普段は「ギラとは正反対」 見どころは?

 「王様戦隊キングオージャー」はスーパー戦隊シリーズの第47作。チキューを治める各国の王たちが戦士となり、昆虫型機械生命体「シュゴッド」と共に、平和を脅かす地帝国・バグナラクと戦う物語。

 酒井さん演じるギラは、最強国「シュゴッダム」の城下町の児童養護園で育った“自称”王様。心優しい性格だが、子供たちとのヒーローごっこで常に悪役を演じていたため、「俺様が世界を支配する!」と誤解を招く口調が癖。シュゴッダムの王であるラクレス・ハスティー(矢野聖人さん)の世界征服の野望をくじくため、“悪役”として立ち上がり、クワガタオージャーに「王鎧武装」して戦う。

 酒井さんはギラについて「自分にすごく真っすぐで、素直で、誰かのために自分を犠牲にできるような優しさがある、正義感のあふれる男」と説明。見どころは「“誰かのため”にという優しさで悪役を演じる」ところで、「悪役を演じていても時々“素”が出てしまう。そこが個人的に可愛いところかなと思います(笑い)」とアピールした。

 正義心から「悪役を演じる」という癖のあるキャラクター。「素の部分と、テンションの高い悪役を演じるところの移り変わりが本当に苦戦していて……」と、その難しさに苦笑い。普段の酒井さんは「ギラほど感情があふれだすタイプではない。そこはギラとは正反対(笑い)」なため、余計に役をつかむのに苦労しているようだ。「なるべくギラに近づけるようにオーバーめなリアクションを心がけています。家でも(テンションを上げる)練習をしています」と語った。

 ◇目の前の作品に真摯に向き合える役者でありたい

 酒井さんは1998年4月1日生まれ、福岡県出身の24歳。芸能事務所「レプロエンタテインメント」の創立30周年記念「主役オーディション」に合格し、昨年5月に同事務所に所属。今年1月スタートの連続ドラマ「親友は悪女」(BSテレビ東京)で、初めてドラマに出演した新人だ。

 スーパー戦隊シリーズの主役に選ばれたことについて「オーディションではカッコいい人や、身長が大きい方、お芝居がうまい方がいっぱいだったので、受かったときはまさか自分が!と信じられないくらいうれしかったです」と振り返る。

 オーディションで心がけていたのは「気負いすぎず、自然体のままでやり切ろう」ということで、その心がけは撮影に入ってからも変わらず持ち合わせている。主役兼座長としては「責任感やプレッシャーはある」というが、「スタッフさんや共演者の皆さんのおかげで、あまり気負わずに臨めています。みんなに助けてもらいながら、助け合いながら撮影しています」と話す。

 どこか新人とは思えない、泰然自若としている酒井さん。俳優としての目標を聞くと、「まだ経験も浅いので理想とか目標はなく、目の前の作品に真摯(しんし)に向き合える役者でありたい」と力を込める。「ただ、ステキだなと思う方のお名前を出させていただくと、今泉力哉監督、是枝裕和監督、石井裕也監督の作品が好きで、その作品にたくさん出演されている池松壮亮さん、若葉竜也さんを尊敬しています」と声を弾ませた。

 自身の思い出のスーパー戦隊シリーズを聞くと「爆竜戦隊アバレンジャー」(2003~04年)や「特捜戦隊デカレンジャー」(2004~05年)を弟と見ていたという。今度は自身がテレビの中のヒーローになる番だ。

 「初めて自分の変身シーンを見たときは、僕がヒーローになるんだっ!てテンション上がりました。感動しました!」と楽しそうに語ると、「46年続いてきたスーパー戦隊シリーズ。まだ始まったばかりですが、47代目として、次につなげられるような素晴らしい作品にしたいです。ぜひ一年間よろしくお願いいたします!」と意気込んだ。

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