名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
声優や俳優として多くの作品に出演するだけでなく、アーティストとしても活躍する蒼井翔太さん。アーティスト活動10周年を迎える中、WOWOWで「蒼井翔太2カ月連続スペシャル」と題した特集企画が放送・配信される。常に新しいことにチャレンジしてファンを楽しませ続けている蒼井さんに、10周年を迎える心境や活動を振り返って感じること、最新ツアーに込めた思い、今後の展望、番組の見どころを聞いた。
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特集企画では、3月26日に最新ツアー「蒼井翔太 LIVE 2023 WONDER lab. Garden」の模様、4月13日には歴代ライブ映像から蒼井さん自身とファンのリクエストで選曲し、蒼井さんが当時を振り返りながらエピソードや想いを語るスペシャル番組「蒼井翔太 Live Archives ~SHOUTA & FAN’s Selection~」が、WOWOWライブ・WOWOWオンデマンドでそれぞれ放送・配信される。
今回放送されるツアー映像は、2月18日に両国国技館で開催された東京公演。蒼井さんは同ツアーについて、「10年支えてくださった皆さまに、10年分の感謝をお届けするのをテーマに、歌で、パフォーマンスでお返しすることを心がけて作ったライブでもありました」と思いを明かし、「最後の両国を終え、しっかりと10年分の感謝は伝えきれたのでは、お渡しできたのではないかと思っています」と充実感を口にする。
ツアーではステージにそびえ立つ巨大ツリーが目を引いていたが、「今回セットとして大きな木を作りたいと思いついたのは、蒼井翔太を語る際に必ず大きな木に例えているのもありますが、とあるカフェで見かけた森のようなオブジェをふと見たとき『ここで歌いたい』と感じたから」とアイデアが生まれたきっかけを説明する。
セット以外にこだわったポイントに「セットリスト」を挙げ、「応援し続けてくださっている方々の理想というか思いをかなえると同時に、新しい出会い、新しいお客さんたちも楽しめるようなセットリストを考えた」という。
「10年目を迎える節目なので、新たな一歩を踏み出すことにもつながなくちゃいけない。蒼井翔太のアーティスト活動の軌跡を目の前で見られるようなセットリストが面白いかなって。それで1stシングル『Virginal』からスタートしたり、みんなの印象に残っているだろう『これが聴きたい』という曲も久しぶりに歌ったり、みんなに笑顔になって帰ってほしい、驚いて帰ってほしいといろいろ考えました」
自身も何度となく言葉にしたように、今年でアーティストデビュー10周年を迎える蒼井さん。10年という数字を、「デビューをした時、10年活動できたらいいなと思っていた年月」と明かし、「たどり着くのは一人では成し得なかったし、関わってくださったスタッフの皆さんや応援してくださった方々に感謝してもしきれない」としみじみ話す。
キャリアを重ねていく中で“大変だったこと”を聞くと、「オリジナリティーを出したい。蒼井翔太にしかできないこと。蒼井翔太だからできること。“ザ・蒼井翔太”というものを貫きたいし絶対にブレさせたくない思いがある」と前置きし、「自分のこだわりがあるからこそ大変だった」と語る。
「ライブやシングルを作る際、前例のないことを探ります。探るのは楽しいけど、みんなに提供したとき喜んでくれるかや、前もってのデータがない中でそれを“正解”にしていくしかない工程はやっぱり大変な部分も。誰もが新鮮に感じてくれてしっかり虜にする。そういう力が自分にはあると信じているし、だからこそファンの皆さんもスタッフさんもついてきてくれているのだなと思う。そういうことを大切にしたいがための“つらさ”みたいなものはあります」
独自の世界観を貫く蒼井さんだが、「これはやっていいのかなとか喜んでくれるのかなと、前例にないものを常に探っていくのは、ワクワクと同時に常に不安もつきまといます」と悩みを打ち明けるも、「スタッフの皆さまが蒼井翔太のやりたいことを想像して理解してくれ、スタッフさん自身も楽しみにしてくれている。同じ方向を見てくれているからこそここまでこられたし、喜んでくれて愛をくれるファンの方がいるから蒼井翔太を続けていられます」と感謝する。
そんなアーティスト活動の10年について、蒼井さんは「新しい出会いの連続があるのは楽しかった。新しい仕事や新しいスタッフさんと出会えば出会うほど感覚や考え方とか、今までの自分の辞書にはなかったものに触れ合える。この先の方がまだまだ長いですけど、蒼井翔太の地盤を作る10年ではありましたね」と総括する。
◇ライブで「みんなの近くにいくこと」熱望
では蒼井さんにとって、アーティスト活動の原動力は何だろうか。
「皆さんが届けてくださる愛ですかね。待ってくださる方がいて、一人では何もできなかった人間が大勢の人の前に立てるようになり、みんなと一緒に10年間を過ごせたのも一人の“翼”では成し得なかったこと。当時は考えもしなかったけど、思春期の頃を思い返せばそばにいてくれた人たちの“翼”、両親の“翼”があって何かしら一歩踏み出せたし、たくさんの方々の“翼”に助けられて高い壁も乗り越えられてきた。これまで出会った方々が一番の原動力です」
4月に放送されるスペシャル番組には、蒼井さんの原動力でもあるファンからのリクエストやコメントが多数寄せられたが、「よく見てくださっているなと思いました。的を射ているというか、自分が話したいことをすべて言われた感じ。そういうふうに思ってくださったのかと微笑ましいメッセージも」と笑顔を浮かべ、「すべてご紹介できませんでしたが、資料としてまとめていただき拝見しました。感じる能力や感じ取る能力がすごいなと思いました」と話す。
過去の自分を改めて見返し、「ちゃんと蒼井翔太をしている時と、最後に感謝の気持ちを込めて歌う時のマイクを持っている人は全然違う」と照れ笑い。
「みんなの大好きな蒼井翔太像を隣に置いた“中の自分”が 歌っていると映像を見て思いました。本名である自分が出ている感じがするから一番見返したくない瞬間です(笑い)。でもそれが一番の感謝だし、違いを見てくれたら面白いのでは」
蒼井さんに“次の10年”で挑戦したいことを質問すると、「久しぶりにライブでみんなの近くに行きたい。なんとかトロッコに乗って、みんなの近くに行けたら幸せ」と答え、「そこまで近くにいけたこと、この3年なかったから、もしも実現したらどんなに可愛い曲でも泣いちゃうのだろう(笑い)」と思いをはせる。
さらに、「あとはみんなが驚くような演出は絶対していきたい。けっこう驚かしてきたので、イリュージョンかな。胴体真っ二つなのに歌っているみたいな」と話し、ファンを楽しませるためのアイデアは尽きない。
特集企画の見どころを、「いつも応援してくださっている方々の大好きな楽曲をリクエスト投票していただき、でき上がった番組。皆さんの楽曲に対する思いを僕が代弁させていただいて、これまでのライブを振り返られる楽しい番組です。今回初めて蒼井翔太を知る方は、面白いなこの人と思っていただけるような驚きが必ずあると思います」とアピールしていた。(取材・文:遠藤政樹)
※WOWOWでは、声優アーティストの最新ライブを放送・配信。蒼井さんのほか、水樹奈々さんの最新ライブなどを4月から3カ月連続で特集するほか、上坂すみれさんの最新ライブを5月に放送・配信する。
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