葬送のフリーレン:主人公フリーレンのビジュアル公開 種崎敦美「繊細な感情にあふれている作品」

「葬送のフリーレン」の主人公・フリーレンのスペシャルビジュアル(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
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「葬送のフリーレン」の主人公・フリーレンのスペシャルビジュアル(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 「マンガ大賞2021」で大賞に選ばれたことも話題のマンガが原作のテレビアニメ「葬送のフリーレン」の主人公・フリーレンのキャラクターデザイン、スペシャルビジュアルが公開された。キャラクターデザインは、担当の長澤礼子さんが原作者の山田鐘人さん、アベツカサさん、制作陣とディスカッションを重ね、制作したという。つえを手にしたフリーレンを描いたスペシャルビジュアルも公開された。

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 フリーレンを演じる声優の種崎敦美さんは、フリーレンのキャラクターデザインについて「言葉がなくともキャラクターの目元や口元からもたくさんのものを感じ取れる作品なのですが、発表されたキャラデザインも大きな表情変化ではなく細かな表情変化がたくさんで、アニメーションスタッフの皆様の思いがここからも伝わってくるなぁと思いました。本当に丁寧に作ってくださっているので早く見ていただきたいです……!」とコメント。

 種崎さんはフリーレンの印象を「真っ白の上に知識と経験と思い出と……って、いろいろな色が重なっているけど重なってもなお基本真っ白……という印象です。何もないという意味ではなく無垢(むく)……?というか。魔法使いとしてとんでもない力があったり、時間が果てしなくあるなりの時間の使い方をしたりはするのですが、1000年生きているわりにはとても普通なところが普通じゃないなぁと思います」と話している。

 収録については「今作に限らず、自分で固めすぎずに現場で作っていくのは大事にしたいといつも思っています。あとは……心がけている、というほどではないのですが、キメなきゃいけないシーンほどスッと自然に、ゆるめな、くだらないことをやっているシーンほど大真面目にやれたらいいな……みたいなのは頭の片隅にあるかもしれません」とコメント。

 「『ああ……』と感じとった後は大事に自分の中にふわっと閉じ込めておきたくなるような、言葉にできない、してしまいたくない、いろいろな繊細な感情にあふれている作品だと思っています。アニメーションで、音楽で、声で、お伝えできるよう感じとっていただけるよう、みんなで心をこめて作っております。ぜひ、放送をお楽しみにです」とメッセージを送った。

 「葬送のフリーレン」は、山田さん原作、アベさん作画のマンガで、「週刊少年サンデー」(小学館)で2020年4月に連載をスタート。勇者一行が魔王を倒した後の物語を描く“後日譚”ファンタジー。魔王を倒した勇者一行の魔法使いで、エルフゆえに長寿であるフリーレンが仲間の死を経験し、人を知るために旅をすることになる。コミックスの累計発行部数は800万部以上。

 アニメは、「ぼっち・ざ・ろっく!」などの斎藤圭一郎さんが監督を務め、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などのエバン・コールさんが音楽を担当する。「サマーウォーズ」などのマッドハウスが制作する。日本テレビ系全国ネットで今秋から放送される。

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