椛島光:「仮面ライダー」出演で俳優の道に進む“決意” 「大変こともありますが、楽しい」

連続ドラマ「なれの果ての僕ら」に出演中の椛島光さん スタイリスト:蔵之下由衣 ヘアメーク:稲野麻亜里
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連続ドラマ「なれの果ての僕ら」に出演中の椛島光さん スタイリスト:蔵之下由衣 ヘアメーク:稲野麻亜里

 特撮ドラマ「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系、2021~22年)のアギレラ(夏木花)役で、俳優デビューした椛島光さん。現在、テレビ東京の連続ドラマ「なれの果ての僕ら」(火曜深夜0時半)に出演中だ。今作は「リバイス」以来の連ドラで、「待ってくださっていたファンの皆様に、新しい作品をお届けできるのがうれしい」と喜ぶ。椛島さんに今作について、また俳優業への思いを聞いた。

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 ◇キャピキャピ女子に「昔の自分を重ねたり」 見せ場の第3話は「私のできる全力で」

 ドラマは、内海八重さんの同名マンガ(講談社)が原作で、小学校の同窓会で起こる壮絶な監禁事件の中、極限状態に追い詰められたクラスメートたちを描くサスペンス。主人公の“ネズ”こと真田透を「HiHi Jets」の井上瑞稀さん、「人間の善性」への興味から小学校のクラスメートを巻き込んで残虐な実験を始めた事件の首謀者・夢崎みきおを犬飼貴丈さんが演じている。

 初回から過激な描写の連続に、視聴者から衝撃の声が続出した今作。椛島さんに作品の感想を求めると、「結構ショッキングなところはあったのですが……(笑い)。『人間の善性』というテーマに惹(ひ)かれました」と話す。

 「人間のリアルな心情をリアルに描いている作品が好きなので、今作もオファーをいただいてから、原作マンガを一瞬で読んじゃいました」

 椛島さんが演じるのは、クラスメートの一人、小山内彩。親友の相沢すみれ(北原ゆずさん)と共に目立ちたいがため、制服で同窓会に参加したところ、死と隣り合わせのみきおの実験に巻き込まれた。小山内については自身とは「正反対のタイプ」だという。

 「小山内はキャピキャピとした感じの子なのですが、私は落ち着いている方で(笑い)。自分の意見がなく、他人の意見に流されて生きてきた子でもあるのですが、私自身は結構ハッキリとした性格で自分の軸もあるので、本当に正反対の子だなと思いました」

 それゆえ「どう表現しようか悩みました」と振り返る。

 「(役作りは)今までの自分の人生で、小山内に近しいところを思い出し、そこに近づけていく作業でした。中学生の頃は私も活発な方だったので(笑い)。昔の自分を重ねたりもしました」

 第3話(7月11日放送)には、小山内にとって重要なシーンもある。

 「そのシーンの撮影は結構序盤の方で。まだなかなか役をつかめてない時期でしたが、小山内にとって見せ場のシーンだったので、私のできる全力で臨んだのでぜひ見ていただきたいです!」

 ◇「このお仕事がすごく好き」 今後演じてみたい役は?

 「『仮面ライダーリバイス』の1年間を通して(俳優業って)楽しいな、好きだなって思いました」と話す椛島さん。今作のオファーを受けた際の心境を振り返ってもらうと、「久しぶりの連ドラということで、幸せな気持ちでいっぱいでした。またドラマでお芝居できたのがうれしかったです!」と声を弾ませた。

 “俳優業の魅力”を尋ねると、「自分じゃない人生を生きられることが楽しいです。作品に入っているときは朝が早かったり、タイトなスケジュールで大変なこともありますが、私はそんな楽しいなって思う瞬間が多かったんです」と顔をほころばせる。

 そのため「リバイス」終了後も、俳優を続ける“決意”をした。

 「このお仕事がすごく好きだなって、お芝居をさせていただく度に実感します。もっともっと磨き続けていきたいです!」

 同世代の俳優が数多く集結した今作は、そんな椛島さんにとても魅力的な現場だった様子。

 「こういう表現の仕方もあるんだ!ってたくさん発見した現場でした。年齢が近いからこそ、自分も頑張らなきゃなってたくさん刺激を受けました」

 現在、NHKの連続ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(BSプレミアム・BS4K)にも出演中。俳優として歩み始めた椛島さんに今後演じてみたい役を聞くと、「実は高校生はずっとやってみたい役の一つだったので、まさかこんなに早くかなうとは思いませんでした(笑い)。今度は年相応の役をやってみたいです。私自身青森出身なので、地方で生きる同い年ぐらいの女の子を演じてみたいです」とほほ笑んだ。

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