“新しい未来のテレビ”「ABEMA」初代専属アナウンサーとしてバラエティー、スポーツ、ニュース番組まで幅広く活躍中の西澤由夏アナ。就活ではキー局のアナウンサー試験にすべて不合格だったものの、営業職を経て夢をかなえた“下克上アナ”として話題になっている。30歳の誕生日を迎えた8月12日には初フォトエッセー「ABEMAアナウンサー西澤由夏です」(ワニブックス)を発売。いま勢いに乗る西澤アナに、フォトエッセーの制作裏話や反響、30代の目標などを聞いた。
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昔から「声を掛けていただいたこと、新しいことには挑戦してみたい性格」。昨年末にフォトエッセーのオファーを受けた際は「即決」だったという。
「まず自分が本を出せることが信じられなかったのですが、すごくうれしかったので、すぐに『お願いします』とお返事しました」
グラビアでは、大胆に肌見せした姿も披露した。「30歳の誕生日に発売するということで、自然体な写真に加え、普段より少し大人っぽい写真も撮っていただきました」とアピールする。昨年、マンガ誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)でグラビアに挑戦していた西澤アナだったが、撮影は「苦戦しました」と苦笑い。
「衣装が大人っぽい分、表情が難しくて。静止画って改めて難しいなと感じました。ただ前提として自分にそこにスキルがあるとは思っていないので……(笑い)。カメラマンさんのお力でステキに仕上げていただきました」
エッセーでは、生い立ちから自身の内面、仕事への向き合い方など36編の文章をつづった。中には元カレとの思い出も。「30年間を振り返ったときに明るい出来事ばかりではないので、楽しかった思い出と同じくらい赤裸々につづろう」と執筆した。
反響を尋ねると、視聴者から届いたある感想がとてもうれしかったと顔をほころばせる。
「『西澤アナが挑戦している姿を見て、目指していた夢を諦めそうになったのですが、もう一度頑張ってみたい』という声をいただいて。誰かの励みにこの本がなったのならやって良かった、赤裸々に話して良かったと思いました」
ちなみに元カレからの連絡は「一切ありませんでしたね」と笑った。
小学生の頃からアナウンサーに憧れ、大学時代は複数のアナウンススクールを掛け持ち。しかし結果はすべて不合格だった。一念発起してサイバーエージェントに新卒入社し、営業職として働き始めたが、翌年に自社が手掛ける「ABEMA」で専属アナの募集があり、社内から応募して合格。現在は同局のさまざまな番組に出演するエースで、その経歴から“下克上アナ”とも呼ばれる。
この肩書について「とてもインパクトのある肩書をいただいたなぁと感じています」とにっこり。「アナウンサー試験に全て落ちてしまったときは立ち直れないかもって思いましたが、その経験があったからこそ“今”がある。結果論かもしれませんが、フォトエッセーにもこうやって自分の経験をつづることができましたし、すべてのことに意味があったんだと思っています」と話す。
そんな経歴ゆえ愛社精神は人一倍。「“今”があるのもABEMAに救ってもらったから。今の目標は、アナウンサーを目指している方に『ABEMAのアナウンサーになりたい』と思っていただけるよう、ABEMAのアナウンス室を大きくすることです」と力を込めた。
30代のプライベートの展望についても尋ねた。「彼氏は3年間いない」発言でも話題になっていたが……。
「いろいろなところで赤裸々に話しすぎて、会う人会う人に聞かれますが(笑い)。30代は“いい恋愛”をしたいですね。結婚願望はあって、いつかはしたいなと思っているので、そろそろ頑張らないととは思っています」
ABEMAの恋愛番組が大好きで「ほぼ見ています」というが、自身にはなかなか生かすことができない様子。「10代の恋愛番組を見てまねして実践してみても、あれ違ったかな?ってこともあって。それはそうですよね(笑い)。なかなか難しいです」とほほ笑んだ。
「ABEMAアナウンサー西澤由夏です」はA5判、160ページ。価格は2200円。