俳優の北川景子さん主演で放送・配信されるドラマ「連続ドラマW 湊かなえ『落日』」に出演する吉岡里帆さん。湊かなえさんの同名小説が原作で、吉岡さんは、北川さん演じる映画監督・長谷部香とある事件の真相を追い、運命の渦に巻き込まれていく新人脚本家・甲斐真尋を演じる。役作りや撮影エピソード、初共演となった北川さんの印象、30歳を迎えての心境や目標を聞いた。
自身が演じる真尋について「過去にあったシリアスな出来事を乗り越えられていない人」と評した吉岡さん。「香に引っ張り上げてもらう、人に影響を受けて前向きになっていく様を大事にしました。(真尋の)弱くて前に進めず同じ場所で停滞している感じを意識して演じました」と役作りの軸を説明する。
真尋とは「知らなくていいこともあるという考えは共鳴する」と話し、「知った上で進んでいく方が前向きになれるという香の考え方には、一度痛みを自分の中に落とし込む強さみたいなものを強く感じ、私自身の心にも変化がありました」と振り返る。
「答えたくないのにあきらめたように過去の話をするシーンは怖かったし緊張感があった」と述懐。「子供の時のトラウマを大人になって話すのは、溜め込んできた時間をイマジネーションしていく作業で苦しい部分もある。隠してきたものを吐露する時はどういう感じか、研究しがいのあるシーンでした」と語る。
北川さんの印象を聞くと、吉岡さんは「美しくて優しくて包容力があって面白い。撮影中は幸せでした」とにっこり。「吉岡さんだったから、いい物語になった」という北川さんの言葉を伝えると「泣いちゃう。うれしすぎる」と大喜びする。
「俳優としてのリスペクトはもちろん、女性としても仕事を続けながら出産、子育てもされて、後輩に対しても分け隔てなく話してくださる姿には憧れます。そういう方が一緒に仕事して良かったと言ってくれるのは幸せ」
さらに、「私はグミが好きなのですが北川さんも好きと言ってくれて。一緒に食べてくれて、もっと北川さんが大好きになりました。(笑い)」とテンション高めの口調で語る。
今年の1月に30歳を迎え、「現場での鮮度を落とさない」ことを心がけていると明かす。「30代になったからこそ、初めて仕事をした時のような気持ちや新しい自分を出せる努力を以前より意識するようになった」という。
自身の20代を「戦いの年代」と総括。「新しいことへの挑戦が多かったし、難しい題材や厳しいと言われる現場に率先して参加するようにしていた。たくさん吸収した10年で、振り返ると30代を明るく前向きに仕事していく“充電”でもあった感じがします」と真意を明かす。
芸能生活10周年を迎え、俳優として心がけている点を「感性が凝り固まらないよう幅広いチェックは大事にしています」と語り、30代の目標には「継続」を掲げる吉岡さん。
「20代の時と同じ仕事量をやっていくのは難しいだろうし、継続していくことが、一番シンプルだけど難しいのかなと思う。それを30代でも実践していきたい」
9月10日から日曜午後10時にWOWOWプライム、WOWOW 4Kで放送・配信スタート。全4話で第1話は無料放送される。各月の初回放送終了後、同月放送分をWOWOWオンデマンドで一挙配信する。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
※ヘアメーク:北原 果(KiKi inc.)/スタイリスト:安藤真由美(スーパーコンチネンタル)
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