俳優の神尾楓珠さんが、10月に「木曜劇場」(フジテレビ系、木曜午後10時、初回は20分拡大)でスタートする連続ドラマ「いちばんすきな花」で、4人が主演を務める“クアトロ主演”の一人を務めることが9月12日、明らかになった。神尾さんが木曜劇場で主演を務めるのは、今回が初めて。神尾さんは現在放送中のフジテレビの“月9”「真夏のシンデレラ」に出演しており、フジテレビのドラマに2クール連続で出演することになる。
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ドラマは「silent」(同局系、2022年)でプロデューサーを務めた村瀬健さんと脚本家の生方美久さんが再びタッグを組み、“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに男女4人の感情を描く完全オリジナル作品。神尾さんのほか、多部未華子さん、松下洸平さんが主演を務めることも発表されている。
神尾さんは、主人公の一人・潮ゆくえ(多部さん)の幼なじみで、上京しコンビニで働きながらイラストレーターの夢を追いかける青年・佐藤紅葉(もみじ)を演じる。小学生の頃は、当時高校生だったゆくえと家族ぐるみで頻繁に遊んでいたが、ゆくえが大学進学を機に地元・新潟を離れてからは、年賀状のやり取りをする程度の間柄に。
紅葉は、周囲から“友達が多いやつ”というイメージを持たれ、自身もそのキャラクターを演じている。一方で「昔から一対一で向き合ってくれる人がいなかった」という思いを抱えるなど、大人になった今も嫌な記憶に縛られている。本音で悩みを打ち明けられる友達もおらず、表面的にしか人と関われない自分の薄っぺらさに気付きつつも、誰でも構わず“友達”と素知らぬ顔をしてやり過ごしてきた。日々アルバイト先のコンビニでイラストを描き続けていたある日、ゆくえと再会。思いがけぬ再会に、かつて自分が抱えていた気持ちを思い出して……と展開する。
神尾さんは「4人主演ドラマで、その主演の一人を演じるということを聞いた時は少し構えてしまいましたが、あまり意識せずに自分にできることを精いっぱいやっていきたいです。台本は、すごく人間味のある本だなと思いました。愛や友情などの人間の根本の部分というのは抽象的で難しい中で、人間関係や心情がすごく丁寧に描かれていると思います」と話した。
演じる紅葉については「現時点では捉えどころがなくて不思議な人物だなと言うのが正直な感想ですが、オリジナルストーリーなので、紅葉が抱えている悩みや、多部さん演じるゆくえをはじめとする他の人物とのつながりの中で、紅葉という人間としっかり向き合っていきたいです」と意気込みを語った。
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