「第78回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の表彰式が2月14日、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区)で開催され、「市子」(戸田彬弘監督)で女優主演賞を受賞した杉咲花さんが登壇。「ステキな賞をいただき、光栄に思っています。劇場に足を運んでくださった皆様もありがとうございます。『市子』と関われたことを誇りに思います」と喜んだ。
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司会の生島ヒロシさんから「受賞したことで女優として変化は?」と聞かれると、「受賞できたことはとてもうれしく思っているのですが、自分の中で変化はあまり感じていなくて。評価は他者の中にあるものだと思っているので、私は引き続き粛々と作品作りに向き合っていきたいです」ときっぱり。生島さんは「言葉選びが素晴らしい……」と感嘆していた。
映画は、プロポーズした翌日に失踪した恋人・市子(杉咲さん)を捜す男・長谷川(若葉竜也さん)が、彼女の半生を辿っていく中で、その壮絶な過去を知っていく……というストーリー。
毎日映画コンクールは、1946年に創設された国内で権威のある映画賞。各賞は、第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約80人が選考。今回の受賞作は、2023年1月1日~12月31日に国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品(アニメーション・ドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品)を対象に選出された。
日本映画大賞:「せかいのおきく」(阪本順治監督)▽日本映画優秀賞:「ほかげ」(塚本晋也監督)▽外国映画ベストワン賞:「TAR/ター」(トッド・フィールド監督)
男優主演賞:鈴木亮平「エゴイスト」▽女優主演賞:杉咲花「市子」▽男優助演賞:宮沢氷魚「エゴイスト」▽女優助演賞:広瀬すず「キリエのうた」▽スポニチグランプリ新人賞(男性):アフロ「さよなら ほやマン」▽スポニチグランプリ新人賞(女性):サリ ngROCK「BAD LANDS バッド・ランズ」
監督賞:石井裕也「月」▽脚本賞:阪本順治「せかいのおきく」▽撮影賞:鎌苅洋一「月」▽美術賞:上條安里「ゴジラ-1.0」▽音楽賞:ジム・オルーク「658km、陽子の旅」
▽録音賞:志満順一「せかいのおきく」
アニメーション映画賞:「アリスとテレスのまぼろし工場」(岡田麿里監督)▽大藤信郎賞:「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)▽ドキュメンタリー映画賞:「『生きる』大川小学校 津波裁判を闘った人たち」(寺田和弘監督)▽TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・日本映画部門:「劇場版 美しい彼~eternal~」▽TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・外国映画部門:「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」▽田中絹代賞:薬師丸ひろ子▽特別賞:鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)
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