アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーで、今年2月に卒業を発表した山下美月さんが5月12日、東京ドーム(東京都文京区)で卒業コンサートの2days公演最終日を迎え、会場いっぱいの5万人のファンに見送られながら、2016年9月の加入から約8年間のアイドル活動に幕を下ろした。
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同期であり、“戦友”という久保史緒里さんから、「あなたほどアイドルとして完璧な人を見たことがない」と言葉を送られたが、ストイックにアイドルを追及し続けた8年間だった。同期で親友の伊藤理々杏さんからのメッセージでは、山下さんが自宅で倒れたこともあったと明かされた。
卒業スピーチでは、自身でも「皆さんが思っている以上に、夜寝る前もファンの皆さんのことを考えていました」とアイドル人生を振り返った。
続けて「アイドルは大変なお仕事だって思われることもきっと多いですが、でもアイドルってめちゃくちゃ良い仕事だし、本当に私にとっては救いでした。アイドルになれたから、私は今まで生きてこれました」と語り、ファンに向けて「生まれ変わっても絶対にまたアイドルになりたいです! 皆さんが私のことをアイドルにしてくれたので、来世でも皆さんが私のことをアイドルにしてください。出会ってくれてありがとうございました!」と涙ながらに感謝の思いを伝えた。
乃木坂46の活動と並行して、俳優やモデルと多忙な日々を送ったため、グループ卒業後は少しの間、休養期間を設けるという。卒業後の進路について明言はしていないが、この日スピーチでは「少しお休みをいただくのですが、また皆さんと絶対にお会いする機会も作るし、安心して応援できる存在であり続けたい。これからもずっと見守ってくださったら、うれしいです」と語りかけた。
終盤では、「皆さんからの愛をもらったことだし、“月”に帰ります」と、お得意のユーモアで笑いを誘うと、月の形をした舞台装置でステージを後に。最後は「アイドル人生めちゃくちゃ最高に楽しかったです!」と満面の笑みを浮かべた。
山下さんは、乃木坂46に3期生として加入。2021年1月発売の26枚目シングル「僕は僕を好きになる」から、今年4月発売の35枚目シングル「チャンスは平等」まで10作連続で表題曲のフロント(最前列)を務めるなど、グループのエースとして活躍。
グループ外では女性ファッション誌「CanCam(キャンキャン)」(小学館)の専属モデルを務めるほか、2022年度後期のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」にレギュラー出演するなど俳優としても活躍。昨年は、「舞いあがれ!」をはじめ5本の連ドラにレギュラー出演。今年も1月期のTBS系「Eye Love You」に出演した。今年11月公開の映画「六人の噓つきな大学生」で、グループ卒業後初めての映画出演が決定している。