5月24日公開の映画「おいしい給食 Road to イカメシ」に出演している俳優の大原優乃さん。本作は学校給食を題材にした人気シリーズの劇場版最新作で、大原さんは昨年秋に放送された連続ドラマ「おいしい給食 season3」に続いて、中学校の新米英語教師・比留川愛を演じた。中学時代「給食を食べるのがとても遅くて、昼休みも居残りしている生徒でした」と明かす大原さん。すでに「Dream5」のメンバーとして活躍していた頃で、当時を振り返ってもらうとともに、グループ活動終了後にあった“決断”についても語ってもらった。
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「おいしい給食」は、市原隼人さん主演の人気“学園グルメ”コメディー。1980年代のある中学校を舞台に、給食マニアの教師・甘利田(市原さん)と彼を取り巻く生徒たちの人間模様を描く。映画「Road to イカメシ」では、“season3”同様、函館が舞台。甘利田が、とある給食マニアの生徒と“イカメシ対決”を繰り広げる。
中学時代の学校給食は、食べるのが遅かった大原さんにとっては「戦い」だったとか。
「劇中で私(愛先生)が気にかけている生徒がいう『給食は戦い』ってせりふがあるのですが、当時、食べるのが遅かった私もまさにそんな思いで給食時間を過ごしていました」
また「すごく人見知りで、なるべく目立たないように過ごしていた」と話す大原さんだが、中学時代にDream5のメンバーとして「ようかい体操第一」でブレーク。NHKの紅白歌合戦にも出場を果たしたのが、ちょうど10年前の2014年の出来事。大原さんは「何か感慨深いですね」とほほ笑む。
「当時、鹿児島から東京まで“飛行機通勤”していたので、土日は仕事して、帰ってきたら月曜から学校という生活。飛行機の中で机を出していいタイミングまで睡魔と戦って、空でゆられながら宿題をやったり、両立は大変でしたが、でも楽しくもあって。通っていたのが芸能の学校ではなかったので、学校に行くと『きょうは妖怪がいるぞ』って(笑い)。ちょっと離れたところで言われていて、聞こえないふりをしたり」
大原さん自身「プロ意識」を持つようになったのが、このDream5時代だ。
「グループ時代に教育していただいた事務所のスタッフさん方のおかげです。まだ子供だった分、とても厳しく、一からすべてを教えていただきました。それはどの現場に行っても必要なものだし、今も生かされていると感じているので、日々感謝しています」
グループにいることで「いい意味でも悪い意味でも努力が見えるので、自分の負けず嫌いはそこで磨かれたのかな」とも明かす大原さん。Dream5の活動は2016年まで続き、その後、大原さんは高校卒業を機に地元を離れることに。
より一層、芸能活動に力を入れられる環境が整い、現在の多岐にわたる活躍へとつながっていくが、「グループの活動を終了した後、上京するって決断できたことはよかったなと今でも思っています」と話す。
実は得意なダンスを極めるため「海外留学」が頭をよぎったことも……。
「海外留学を選んでいたら、今の場所には立てていないと思うし、あのとき自分で決断できたことはやっぱりよかったと思っています。決め手は『この仕事を続けたい』という思い、とにかくその一心で。親は『いつでもやめていい』と今でも言ってくれるし、常に見守ってくれるので、私の決断を、背中を押してくれたことにも感謝しています」
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