ダンダダン
第12話「呪いの家へレッツゴー」
12月19日(木)放送分
活動12年目に突入した声優アイドルユニット「i☆Ris(アイリス)」の劇場版アニメ 「i☆Ris the Movie - Full Energy!!-」。アイドル映画は数あれど、アイドル声優ユニットの劇場版アニメというのは極めて異例だ。アニメを手掛けたのは、メンバーが声優として出演したアニメ「キラッとプリ☆チャン」などで知られる博史池畠監督だ。異色のアニメはどのように制作されたのか? 池畠監督に聞いた。
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池畠監督は、i☆Risのアニメ化という前代未聞のプロジェクトのオファーを受け「やります!」と即答したという。
「声優アイドルユニットのアニメ化なんて、聞いたことがなかったんで、ぜひやらせてください! このビッグウエーブに乗るしかないな!と即答でした。オファーした方は『不思議な企画なのですが……」とちょっと不安そうだったんです。でも、直感的に面白そうだと感じたので、僕は特に不安はありませんでした」
アニメは、i☆Risが突如、 なりたいものに何にでもなれる世界・リスリスランドに連れていかれるが、そこは“歌”がなくなった世界で、“歌”を取り戻してほしいと助けを求めることになる。「次の10年、私たちはどうなるんだろう」というi☆Risの思いが描かれ、ライブシーンも楽しめる。
アイドル映画には、ドキュメンタリーなどさまざまなものがあるが、声優アイドルが異世界に行ってしまうというアニメならではのファンジー要素がありつつ、メンバーそれぞれの個性も丁寧に描かれている。
「デビューからこれまでを記録映画的にアニメにする。あるいは、アイドルとしてのi☆Risが芸能界のちょっとドロドロした中で頑張る。さまざまなパターンが考えられますが、スタッフと話をする中で、i☆Risの5人が何か面白いことをするという温度感だったので、福田(裕子)さんに脚本をお願いしました。福田さんだったら、自由な発想でキャラクターがワチャワチャさせてくれそうでし、こういう言い方は今の時代に合わないかもしれませんが、女性からの視点も入れてほしかったので」
福田さんは、メンバー全員が声優として出演したアニメ「プリパラ」の脚本を手掛けた経験もある。福田さんはi☆Risについて調べる中で、すっかり魅了され、大ファンになっていったという。アニメにはi☆Risの小ネタが多数ちりばめられており、池畠監督らスタッフは、マネジャーに話を聞くなどリサーチして、小ネタを仕込んでいったが、福田さんのアイデアによるところも大きかったという。
「僕らも調べていたけど、途中から福田さんがi☆Risオタクになって、一番詳しくなっていました。ネタを詰め込んでくれるので、僕はそれを確認したり、取捨選択していきました。福田さんには追いつかなかったので、ありがたかったです」
ちなみに、冒頭に実写のi☆Risが出てきて、アニメの世界に行く……という幻の“実写案”もあったという。
「実写のi☆Risがけんかして、解散寸前になったところで異世界に行き、トラブルに巻き込まれ、最後に元の世界に戻って、頑張ろう!となるような流れも考えていました。異世界に行って、i☆Risが実は使命を受けた戦士で、戦うことになる……というアイデアも初期案としてありました。でも、ファンタジーのほんわかした世界で、ギャグをちりばめるというのが、福田さんが一番力を発揮できそうですし、今の形になりました」
インタビュー(2)に続く
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