葬送のフリーレン:満員のオーケストラコンサート 4000人魅了 milet「bliss」「Anytime Anywhere」歌う

「葬送のフリーレン」のオーケストラコンサート(c)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
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「葬送のフリーレン」のオーケストラコンサート(c)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中のマンガが原作のテレビアニメ「葬送のフリーレン」のオーケストラコンサートが8月21日、パシフィコ横浜 国立大ホール(横浜市西区)で開催された。田尻真高さんが指揮し、東京フィルハーモニー交響楽団が演奏。スペシャルゲストとして同作の音楽を手掛けるEvan Call(エバン・コール)さん、シンガー・ソングライターのmiletさんが登場し、会場には満員となる約4000人が詰めかけた。

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 「葬送のフリーレン」のサウンドトラックのCDは4月に発売され、テレビアニメのサウンドトラックとしては異例の約1万4千枚の売り上げを記録するなど人気を集めている。コンサートでは、スクリーンに映し出されるアニメ映像と合わせてオーケストラが演奏した。

壮大な「Journey of a Lifetime ~ Frieren Main Theme」から始まり、スクリーンにはフリーレンたちの旅の先々の景色、勇者パーティー、新パーティーの6人のメインキャラクターの姿が映し出された。フリーレンとヒンメルたちの“最後の冒険”やヒンメルの死に寄り添った「One Last Adventure」「Farewell,My Friend」、フリーレンと弟子フェルンの出会いのシーンに合わせた「Time Flows Ever Onward」、魔族との激しい戦いを盛り上げた「Zoltraak」などおなじみの楽曲が演奏された。

 中盤にはmiletさんが登場。初回スペシャルのエンディングテーマで第11話の挿入歌「bliss」やエンディングテーマ「Anytime Anywhere」を、フルオーケストラの演奏をバックに披露した。後半は、フェルンとシュタルクの印象的なダンスシーンの「Waltz for Stark and Fern」、魔法使いたちの激しい戦いが描かれた第2クール「一級魔法使い試験編」を盛り上げた「The Magic Within」「New and Dangerous Magic」などが演奏され、最後に静かながらも壮大な「Beyond the Journey's End」が披露されると、会場は大きな拍手に包まれた。アンコールでは、Evanさんが再登場し、自らの指揮によるスペシャルメドレーを披露した。

 miletさんは終演後に「『Anytime Anywhere』『bliss』は元々、Evan Callさんがオーケストラを意識して編曲してくださったものでした。それを今回、あるべき姿で歌わせていただけたように感じました。ずっと歌い続けていた2曲ですが、改めて、愛を込めてこの曲たちを書いて歌ってきてよかったと感動しました。フリーレンたちの映像とともに、『葬送のフリーレン』を愛する方々の前で歌わせていただけて、心が震えるほど幸せでした。フリーレンたちに音楽で幸せになる魔法をかけてもらった気がします。またとない光栄な機会をいただけたことに感謝しています。今までもこれからも『葬送のフリーレン』が大好きです」とコメント。

 Evanさんは「オケコンすごく楽しかったです。大勢の人がフリーレンを愛して、さらに音楽を聴きに来てくださる方もこれだけ多くいることは光栄です。オケコンに向けて多くの準備がありましたが、演奏者の皆さんと指揮の田尻さんのおかげで魔法のような一夜になりました。さらにはmiletさんのすてきな歌で回復魔法が直撃しました! 再演の魔法が知りたい!」と語った。

 「葬送のフリーレン」は、山田鐘人さん原作、アベツカサさん作画のマンガで、「週刊少年サンデー」で2020年4月に連載をスタートした。魔王を倒した勇者一行の魔法使いで、エルフゆえに長寿であるフリーレンが仲間の死を経験し、“人を知るため”に旅をすることになる。アニメは、「ぼっち・ざ・ろっく!」などの斎藤圭一郎さんが監督を務め、マッドハウスが制作。2023年9月~2024年3月に放送された。

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