小学館のマンガ誌「コロコロコミック」のウェブマンガサイト「週刊コロコロコミック」で連載中のまえだくんのラブコメディーが原作のテレビアニメ「ぷにるはかわいいスライム」が、テレビ東京系で10月6日から毎週日曜午後11時45分に放送される。主人公の少年・河合井コタローと、彼が作ったスライム・ぷにるのドキドキな生活を描くマンガで、変幻自在な体で超絶美少女の姿に大変身したぷにるの自由気ままな言動に、コタローが振り回される。“コロコロコ史上初の異色のラブコメ”として話題になり、「次にくるマンガ大賞2022」のウェブマンガ部門の4位にランクインするなど人気を集めている。ぷにる役の篠原侑さん、コタロー役の梅田修一朗さんに、同作の魅力を聞いた。
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篠原さん 始まった当初、すごく話題になっていて、良い意味で刺激の強い作品ですよね。
梅田さん 僕も始まった時、話題になっていて読みました。オーディションの話をいただいた時、あのぷにるだ!となりました。絵のタッチが可愛く、至るところに癖(へき)が……。
篠原さん 癖が強い作品だとみなさん思ったはずです。まえだくん先生と癖が合うな!と思っていました。
梅田さん ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、侑さんは癖を大事にされているんですよね。癖が詰まった作品ですし。
篠原さん (読者の)少年たちは大丈夫なのかな? 大丈夫じゃない方がいいのかな? 癖がゆがみそうなところも……。むしろゆがませようと思って演じていますもん。これはこういうことですよね!と心のまえだくん先生と会話しながら演じていました。みんなの心に残れ!って。
梅田さん 侑さんは原作の癖を自分の中で“ぷにるライズ”していて、濃いアニメになっています。
篠原さん 例えば、ギャルぷにるが癖です。令和じゃなくて平成ギャル感。1周回ってルーズソックスとかめっちゃ好きじゃないですか。黒ギャルが好きじゃないですか。刺さる癖が描かれているなと私は思っていて、やっぱりそこを大事にしたいと思うんです。私の中の男子中学生がそう言っています。
篠原さん 言葉にするのが難しい……。ぷにるはぷにるなんですね。表面をすくうと、小生意気で可愛くて、憎めない。マスコットキャラクターのような感じなのですが、計算してやっているわけではなく、本能の赴くままと言いますか、可愛い自分を信じ、さらに可愛くなり、コタローに「可愛い」と言わせるために、奮起しています。人間でないし、性別不詳だけど、未知の生物みたいなところを感じさせず、でも感じさせるところがいいキャラクターなのかなと思います。
梅田さん コタローは思春期、等身大の14歳の男の子で、可愛いものが好きという秘密を抱えていますが、それが秘密になってしまった経緯もあったりします。おおむね一般的な思春期の男の子で、「可愛い」と素直に言えないので、反射的に「馬鹿」と言っちゃったり、まだまだまだ少年なところが残っています。役割としては、ツッコミ役で、ブレーキを何とかかけようとします。
篠原さん 一応、常識人ね。
梅田さん 一応ね。枠に収まりきらない人たちの中で過ごしているので、ツッコミ役にならざるを得ないんですよ。
インタビュー(2)に続く。
「ぷにる」インタビュー(2) ぷにるだ! 運命的な役
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