探偵!ナイトスクープ:西田「局長賞」作品 フィリピンに出征、帰らなかった亡父 母親へのハガキに「身重であるお前」 息子の願いに局長また涙

11月1日放送の「探偵!ナイトスクープ」から=ABCテレビ提供
1 / 6
11月1日放送の「探偵!ナイトスクープ」から=ABCテレビ提供

 視聴者から寄せられた奇想天外な頼み事や、心配事の相談を「探偵」たちが体当たりで解決する人気バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ、金曜午後11時17分)。2代目局長(2001年1月〜2019年11月)で、10月17日に死去した俳優の西田敏行さんをしのび、11月1日は西田さん自ら「局長賞」に選んだ作品3本を放送する。

あなたにオススメ

 西田さんと共演した2代目秘書の岡部まりさん、3代目秘書の松尾依里佳さんがエピソードや思い出を語る。3本目は、田村裕探偵が調査した「レイテ島からのハガキ」(2011年1月7日放送)。

 依頼は、大阪府の男性(当時65)から。男性の父親は戦時中、新婚5カ月で召集され、フィリピンのレイテ島に出征した。男性が生まれた1945(昭和20)年1月には、すでに戦死していたようだ。女手一つで男性を育てた母親の苦労は、並大抵ではなかった。その母親もすでに他界した。

 母親の遺品を整理していた男性は、出征した父親からのハガキを2枚見つけた。鉛筆書きで、母が何度も読み返したためか、かなりすり減っている。1枚は何とか読めたが、もう1枚はほとんど読めない。しかし、文中に「身重であるお前」と読める個所を発見した。

 父親は、母親が男性を身ごもっていたことを知っていたのか。それとも、知らずに逝(い)ってしまったのか。父親のハガキをなんとか判読してもらえないか、というもの。

 西田局長は、依頼文が読み上げられた段階から早くも涙を流す。西田局長と探偵たちが依頼者に寄り添った感動作。

写真を見る全 6 枚

テレビ 最新記事