負けヒロインが多すぎる!:豊橋まつりでトークイベント 収録裏話 “大人のデートプラン選手権”も

「負けヒロインが多すぎる!」のトークイベントの様子(c)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会
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「負けヒロインが多すぎる!」のトークイベントの様子(c)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会

 小学館ガガガ文庫(小学館)のライトノベルが原作のテレビアニメ「負けヒロインが多すぎる!」のトークイベントが10月20日、同作の舞台である愛知県豊橋市で開催された「ええじゃないか豊橋まつり」の一環として行われた。豊橋市公会堂に、温水和彦役の梅田修一朗さん、八奈見杏菜役の遠野ひかるさん、焼塩檸檬役の若山詩音さん、小鞠知花役の寺澤百花さんが登壇し、収録の裏側を明かした。

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 イベントは、同市の浅井由崇市長のあいさつの後、声優陣が登壇。遠野さんが突然「皆さん、こんにちはー! 浮気ですか?」と会場にマイクを向けると、観客は一瞬戸惑った後「浮気だよっ!!」と返した。梅田さんはブルーレイディスク&DVD第1巻の発売記念の「買ってくじ引け!マケイン秋の大感謝祭」の企画の特賞アイテムである「COUNTRY」とデザインされたTシャツを着用。遠野さんと寺澤さんは、劇中の制服をイメージしたリボンが4つ付いている服を着て、「どこか気になることはないか?」とアピールするが、梅田さんは気付かずに、遠野さんは「そういうとこだよ!」と強烈な一言をお見舞いしていた。

 第5話の「浮気だよ!」のシーンが話題になると、遠野さんは「私としてはやってやった!という感じも特になく、これが当たり前の現場だった」と振り返った。若山さんは「各ヒロインの恋に決着が付いたシーンが印象的だった」と語り、小鞠のたどたどしい話し方について聞かれた寺澤さんは「あまり練習しすぎず、私も普段たどたどしくなったりするほうなので、そのリアルさを生かしていました」と明かした。

 YouTubeにアップされていた第1話のアフレコのNGシーンが話題になると、遠野さんが「状況を説明をしたい!」と語り始めた。草介役の逢坂良太さんと掛け合いをしている時、同じブース内に座っている甘夏古奈美役の上坂すみれさんが視界に入っていたといい「私は結構堪えていたんですけど、横で(笑いをこらえて)震えながら沈んでいく上坂さんが見えて、もうダメだと思ってセリフが言えなくなってしまったのを、早めに察した上坂さんが『ごめんなさい、ごめんなさい』と謝罪していたんです」と解説した。

 第10話の月之木先輩の車内で流れていたBLのドラマCDのアフレコについては、勇樹[攻め]役の逢坂さん、隼斗[受け]役の島崎信長さんの2人だけで収録され、台本もほかのキャスト陣は見ていなかったという。「どこかでフル尺で聞きたい」と盛り上がった。

 企画「大人のデートプラン選手権 in 豊橋」も実施。それぞれが考えてきた予算1万円のデートプランを争う企画で、若山さんは「ランチ後、すぐに精文館書店でマンガを4000円分大人買いする」というプランを提案。「重い荷物を持ったままデートするの?」とツッコまれた。

 遠野さんは「第6話で登場した“双瀬の川渡り”で3時間過ごし、ラスト30分で本屋とまちなか図書館へ行き、最後に残った4000円くらいの残り全部をヤマサで使い切る」という時間配分がグダグダのプランで、梅田さんがひたすらツッコみ続けた。

 寺澤さんは「豊橋市に在住の同棲3年目のカップル」という設定で大人のデートを提案。アニメに出てきた場所も抑えつつ、ピクニックや映画に行くプランで、ツッコミもほぼなく、絶賛された。最後の梅田さんは、ドライブデートで、オフィシャルサイトにある「マケイン水道探索」に掲載されている水道水を巡る無料デートプランを提案。女性陣からドン引きされていた。観客の拍手によって優勝は寺澤さんに決定し、賞品として「のんほいパーク年間パスポート」が贈られた。

 最後に、梅田さんは「豊橋という大事な土地で、皆さんのお顔を見ながらワイワイできて楽しかったです。収録から放送を終えて、時間が経つごとに、僕としても特別な作品になっています。原作は続いているので、楽しんでいただきたいですし、放送後も皆さんに愛される作品になったらいいなと思っています」とコメント。

 寺澤さんは「皆様の前で初めてお話ししたのが先行上映会でしたけど、今日はさらにたくさんの方に来ていただけて、私たちとしても、とてもうれしいです。これは私の願いなんですけど、2期があればいいなぁと思っていますし、その夢がかなったらいいなと思っています」と願いを込めた。

 若山さんは「4人で登壇する初めてのイベントでしたけど、配信や映像収録もないので、生々しい私たちの会話をお届けしてしまったなと思っています(笑)。いつもこんな感じの楽しい雰囲気で収録していて、同じ方向に向かって頑張っていたので、こうやってたくさんの方々に作品が届いていて、うれしいなと思いました」と語った。

 遠野さんは「アニメ放送開始から、作品に対する温かい言葉をいただいていましたが、こうして実際にマケインのお話を楽しそうに聞いてくださるのを見ると、アニメを楽しんでくれていたんだなと実感できて、とても幸せな気持ちでいっぱいです! アニメが始まる前に、豊橋に懐かしい気持ちが湧くような、青春を感じていただけるような作品になればいいなとお話していたんですけど、豊橋の方が、こんなに温かく迎え入れてくださるのをありがたく思っています。マケインと一緒に、豊橋も愛に包まれていけばいいなと思っていますので、皆さんおいしくちくわを食べましょう!(笑)」と呼びかけた。

 同作は、雨森さん作、いみぎむるさんイラストのライトノベル。第15回小学館ライトノベル大賞でガガガ賞に選ばれたことも話題になった。食いしん坊な幼なじみ系ヒロインの八奈見杏菜、元気いっぱいのスポーツ系ヒロインの焼塩檸檬、人見知りの小動物系ヒロインの小鞠知花といった負けヒロイン(マケイン)によるドタバタ青春ストーリーが描かれている。アニメは、北村翔太郎さんが監督を務め、A-1 Picturesが制作。7~9月に放送された。

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