楳図かずおさん:88歳で死去 マンガ「まことちゃん」「漂流教室」など

楳図かずおさん(2014年撮影)
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楳図かずおさん(2014年撮影)

 マンガ「まことちゃん」「漂流教室」などで知られるマンガ家、芸術家の楳図かずおさんが、10月28日に死去したことが分かった。88歳だった。

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 UMEZZ、小学館が発表した。葬儀は関係者のみで執り行われた。UMEZZは「生前、楳図は自分の作品が世界中の人々に届いて欲しい、永遠に読み継がれて欲しいと願っていました。また、自分の作品の芸術的価値を信じておりました。その志がこれからも皆様の心に留まり続けることを願っております。これまでご愛読、応援いただいた読者の皆様、お世話になりました関係者の皆様に深く感謝申し上げます」とつづっている。

 小学館、小学館集英社プロダクションは「楳図かずお先生は恐怖、ギャグ、SFとマンガのさまざまなジャンルで革命的な作品を残されたのみならず、映画製作や『楳図かずお大美術展』の101枚の連作に見られるように、マンガという表現手法さえも超越した挑戦を続けておられました。先生の生前のご功績に対して、心からの敬意と感謝とともに、謹んで哀悼の意を表します」とコメントを寄せている。

 楳図さんは、1936年、和歌山県高野山生まれ、奈良県で育った。小学校4年生でマンガを描き始め、高校3年生時に「別世界」「森の兄妹」のコミックスをトモブック社から出版し、デビュー。「へび少女」「猫目小僧」などのヒット作により、“ホラーマンガの神様”と呼ばれる一方、「まことちゃん」でギャグの才能も発揮した。作中のギャグ“グワシ”は社
会現象となった。「おろち」「洗礼」「わたしは真悟」「神の左手悪魔の右手」「14歳」など、数多くのヒット作を生み出した。2022年には、約27年ぶりの新作「ZOKUSHINGO」を発表した。マンガ家以外にも、タレント、歌手、映画監督などさまざまなジャンルで活躍した。

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