アイドルグループ「日向坂46」の佐々木美玲さんの初写真集「陽射しのパレード」(集英社)が10月17日に発売される。1期生としてグループをけん引してきた佐々木さんの素の表情から、これまで見せたことがないような大人っぽい姿も収めた一冊となる。ファッション誌「non・no」(同)の専属モデルとしても活躍中の佐々木さんだが、モデルとしての現在地、1期生として思い描くグループの今後の展開についてや、個人活動の目標などを聞いた(前後編の後編)。
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写真集は、佐々木さんが「ずっと行ってみたかった」というベトナムのダナンで撮影し、手に取った人が少しでも元気と笑顔を与えられるようにと「キラキラはっぴー」をテーマに掲げた。水着とランジェリーの撮影にも初挑戦。制作チームは「non・no」編集部だ。
来年2月でnon・noモデルとなり5年となる。今では雑誌の“顔”の表紙にソロで登場するほどだが、モデル業は「まだまだ奥深いです」と話す。
「簡単じゃないなって思います。私が初めてnon・noで撮影した時、貴島明日香さんと同じスタジオで撮影していたのですが、見せ方といい、ポージングといい、すごくて! 5年前と比べれば、表情やポージングのバリエーションも少しは成長できたかなと思うのですが、自分はまだまだだなと思います。でも、“まだまだだからこそ”面白いとも感じています」
「親近感のあるモデル」を目指しているという。
「他のモデルさんと比べて、私はすごく顔が整ってるとかではなく、 一番なりやすい顔だと思っていて。オシャレに関しても得意な方ではないので、私自身non・noを見ながらオシャレを学んでいるんです。なので、読者の皆さんが“マネしやすいモデル”みたいな立ち位置になりたいです」
モデルとしての夢は、将来コスメをプロデュースすること。
「いつかはやってみたいのですが、もうちょっと憧れられるような人にならないとなって(笑)。『 みーぱん(佐々木さんの愛称)が使ってるのか! じゃあ使ってみたい!』と思ってもらえるような存在をまずは目指したいです」
日向坂46に改名前の「けやき坂46」に2016年5月に1期生として加入。来年で加入9周年となる。これまでの活動の中で楽しかった思い出を聞くと「楽しかったことがいっぱいありすぎるのですが、一つ絞るとしたらライブです!」と即答する。
「アイドル活動の中でライブが一番楽しいです。自分を開放できるっていうのもありますし、ファンの皆さんからの大きな声援をもらえることがうれしい。12月に東京ドームで2回目となるライブを控えているのですが、前回(2022年3月)はまだコロナの影響で歓声がダメだった時なので、初めての歓声OKの東京ドームをすごく楽しみにしています!」
後輩は4期生まで増え、新メンバーオーディションも実施中(募集は既に終了)。しかし仲間は増える一方で、卒業していくメンバーもいる。変化していくグループの中で、自身はどのような立ち位置でいるのだろうか。
「自分の“立ち位置”を意識したことはないのですが、人伝いで聞くに、みんなからは『みーぱんさんが居るだけでなんか頑張れるから、いなくなったら困る』と言われているみたいです。自分ってそんな存在なの!?と驚いたのですが(笑)。でもそう言ってもらえるのはすごくうれしいので、変わらず元気なままでいようと思っています(笑)」
加入当時は11人いた同期も、今では5人。1月に東村芽依さんが卒業することで、4人となる。佐々木さん自身は卒業を意識したことはあるのか聞くと「全然あります」と率直に話す。
「でも、今はまだ“卒業できない”というか……。新メンバーも入ってくるので、もうちょっと日向坂46を支えたいという気持ちが強いです。“今の日向坂46で大丈夫だ!”と思った時が卒業するタイミングだと思っています。気持ちよく卒業したいですね(笑)」
1期生として、グループをどのように盛り上げていこうと考えているのだろう。
「メンバー同士でも話したのですが、今の日向坂46はもっとたくさんの方に知ってもらうために、SNSをうまく活用していくことが大切だと考えています。それこそ世代交代もしているので。日向坂46もせっかくSNSをやらせてもらっているので、TikTokとかをもうちょっとうまく活用できないかなって。楽曲を知ってもらうために踊りやすいフリとかを考えてみたいですし、若いメンバーにTikTokの流行とかを聞いたりして、メンバー同士で助け合いながら、模索しながら何かうまい方法を見つけたいです」
最後に、個人での目標を聞くと、アクションのある作品に出演することだと明かした。
「お芝居は前から挑戦していきたかったですし、昨年ミュージカル『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』に出演させていただいた時、殺陣(たて)をやったのですが、楽しい! 好き!って(笑)。その時本格的に習いに行こうと思ったのですが、忙しくてなかなか行くことができなかったんです。『SPY×FAMILY』が終わってちょこちょこ行ってはいたのですが、本格的に勉強してもっと殺陣ができるようになりたいです!」