脚本家で演出家の三谷幸喜さんが、ウィリアム・シェイクスピアの翻案に挑んだ舞台
「昭和から騒ぎ」の上演が、世田谷パブリックシアター(東京都世田谷区)で5月25日にスタートした。
あなたにオススメ
朝ドラ「ばけばけ」徹底特集! 高石あかりがヒロインに
「昭和から騒ぎ」は、シェイクスピアの「から騒ぎ」が原作で、三谷さんが翻案と演出を手掛けている。大泉洋さん、宮沢りえさん、竜星涼さん、松本穂香さん、高橋克実さん、峯村リエさん、松島庄汰さん、山崎一さんが出演する。
舞台は鎌倉にある日本家屋。東京の大学に勤めるドイツ文学研究者・鳴門教授(高橋さん)の屋敷。 ここには鳴門教授と長女・びわこ(宮沢さん)、次女・ひろこ(松本さん)、女中の明日香(峯村さん)が 暮らしている。今日は、久々に鎌倉にやってくる旅芸人一座の話題でもちきりだ。長女びわこは、一座の看板役者・紅沢木偶太郎(大泉さん)が昔から気に食わないようで、 今日も悪口が止まらない。そこに、何年ぶりかで公演にやってきたというあいさつのため、噂の木偶太郎が花形役者となった尾上定九郎(竜星さん)と 若手役者の荒木どん平(松島さん)を連れて鳴門家の屋敷にやってきた。
久々に顔を合わせたびわこと木偶太郎だったが、いきなり強烈な舌戦の火ぶたが切って落とされる。2人の言い合いが一段落し、木偶太郎と二人になった定九郎は、熱に浮かされたように打ち明ける。ひろこに恋をしてしまったと──。そこに巡回中の巡査・毒淵(山崎さん)が現れて……と展開する。
顔を見ればいがみ合ってばかりのびわこと木偶太郎。互いへの思いを静かに熱く募らせる定九郎とひろこ。 この対照的な2組の男女の行く末が描かれる。舞台写真も公開された。