秒速5センチメートル:主題歌は米津玄師「1991」 貴樹と明里の出会いをタイトルに

「秒速5センチメートル」のポスタービジュアル(C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会
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「秒速5センチメートル」のポスタービジュアル(C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会

 シンガー・ソングライターの米津玄師さんが、松村北斗さん主演の映画「秒速5センチメートル」(奥山由之監督、10月10日公開)の主題歌「1991(ナインティーンナインティワン)」を書き下ろしたことが明らかになった。1991年は主人公・貴樹と明里が出会った年で、米津さんが生まれた年でもある。米津さんは、新海誠監督の原作アニメや、新海監督が書き下ろした同作のノベライズに10代の頃深い感銘を受けたといい、原作の世界観をリスペクトしながら、主人公に自らを重ねて新曲を生み出した。

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 2007年に公開された新海誠監督の同名劇場版アニメを実写映画化。主人公・遠野貴樹が小学生の頃に出会った転校生・篠原明里と心を通わせたみずみずしい日々、小学校の卒業と同時に明里と離ればなれになり種子島で過ごした高校生活、東京でシステムエンジニアとして働きながら漠然とした閉塞感と焦燥感を抱えて過ごす30歳を手前にした青年期と、18年間にわたる人生の旅が描かれる。

 本作で重要なパートを占めるのは、主人公・貴樹の心に深く刻まれている明里と出会った1991年のみずみずしい日々で、大人になっても色あせない“あの頃”が、今回発表された主題歌のタイトルにも表れているといえる。

 主題歌「1991」を使った最新予告映像も公開された。「大人になればきっと、この世界のことがわかるようになるはず」という主人公・遠野貴樹(松村さん)のモノローグではじまる映像では、貴樹の18年間の歩みが描かれ、高畑充希さん演じる明里の姿も公開されている。

 ◇米津玄師さんのコメント

 映画を試写で初めて見させてもらった時、冒頭から終わりまで全てのカットに奥山さんの熱意と執念が滲むその出来栄えに「すごいものを見た」という興奮をおぼえました。子供のころ原作と出会い、数年まえMV監督としての奥山さんと出会い、やがて映画監督にもなった彼がこのような素晴らしい映画を撮り、そこにわたしの居場所があったのが嬉しくてなりません。映画の為に書き下ろした曲であるのはもちろんですが、先述の経緯による影響もあってか同時にわたしの半生を振り返るような曲にもなってしまい、映画のキーワードでもあるところの1991というタイトルにさせてもらいました。どうかよろしくお願いします。

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