歌手で俳優、モデルの鈴木愛理さんが、映画「ただいまって言える場所」(塚本連平監督、2026年1月23日公開)で映画単独初主演を務めることが10月24日、明らかになった。併せてティザービジュアルが公開された。鈴木さんは、親から自立できない“子供部屋おばさん”で、心に葛藤を抱えながら生徒に向き合う中学教師・朝井えりこを演じる。鈴木さんは「初めて台本を読んだ時、お母さんへの感謝が止まらず、号泣してしまいました」とコメントしている。
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映画「35年目のラブレター」(2025年)などヒューマン作品に定評のある塚本監督がメガホンをとり、劇場版アニメ「ルックバック」(2024年)のharuka nakamuraさんが音楽を手がける。
大人なのに学校へ行きたくない。大人なのに反抗期中。親から自立できない中学教師・朝井えりこ。一方、勉強もできて、友達もいて、荒れてもいない大人の仮面を被った“原因不明の不登校少女”千花。2人は同じ学校の教師と生徒で、部屋から出られないのも一緒だった。ある日、えりこが趣味のBL漫画をネット出品すると、“チー”という少女と意気投合。それが千花だった。互いに気づかぬままSNSで感想を送り合い、いつしか本音を話せる親友に。一緒に部屋から出ようと親や学校に向き合うが、千花の“不登校の真相”とえりこの“過去の傷”が2人を追い詰め、取り巻く世界が予期せぬ方向に動き始める……というストーリー。
不登校の少女、千花を川口真奈さん、えりこの母、百合子を大塚寧々さん、千花の母、円香を伊藤歩さんが演じる。
公開されたティザービジュアルは、光が差し込む柔らかな空間の中で、えりこが前を見つめる姿を中心に、それぞれの思いを胸に“前を向く”2組の母娘の姿が写し出されている。
今作で私が演じるのは、過去に負った心の傷から引きこもった経験を持ちながらも、現在は学校の先生として奮闘している女性です。
自分が受け持つクラスでも、さまざまな要因から子どもたちが傷つく出来事が起こり、その対応に加え、保護者からの強い要求にも教師として苦心することになります。
平成と令和における不登校の理由の違い、それに付随する家庭環境の違い等が色濃く表れているなと思う中で、どんな形であれ「ただいま」と言える場所があることは、いつだって人の心を支えているのだと感じる作品でした。
テーマ的には考えさせられる部分も多いですが、クスッと笑えたり、温かい気持ちに触れて涙が出たり、そんな一面も持つ作品です。私は初めて台本を読んだ時、お母さんへの感謝が止まらず、号泣してしまいました。
塚本監督が作り出してくださる温かい空気の中で生み出された、丁寧で繊細な物語。受け取ってくださった皆様が、大切な誰かに「ありがとう」と「ただいま」を伝えたくなるような時間になるとうれしいです。ぜひ劇場でご覧ください。
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