俳優の山下リオさんがホラー映画「遺愛」(酒井善三監督、6月公開)で主演を務めることが2月2日、明らかになった。テレビ東京の大森時生さんが企画プロデュースを担当し、酒井監督とタッグを組んだ、恐怖や呪いを斬新な解釈で描くホラー映画。すでにオランダ・ロッテルダム国際映画祭でのプレミア上映やポルトガル・ポルト国際映画祭をはじめ各国際映画祭での出品が決定している。30秒の特報映像と海外版ポスタービジュアルも解禁された。
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藤井佳奈(山下さん)は父の死を機に実家へ戻り、母の介護を始める。母との時間を取り戻すかのように献身的に介護をするが、次第に周囲で起こる異変に、違和感を覚えていく。佳奈と母は、呪われているのか? それとも何かを呪ってしまったのか? 慈愛に満ちた介護のはずが、徐々に不穏さと違和感が混在し、ただならぬ恐怖に2人は飲み込まれていく。
主人公・佳奈を演じる山下さんは、2025年に単館を中心に約1年におよぶロングランヒットを記録した「雪子 a.k.a.」での演技が話題となったが、今作では母の介護を通じ、パラノイア的な恐怖にさいなまれていく役柄を、文字通り“憑依”されたかのように体現している。
酒井監督は映画「カウンセラー」(2021年)でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭において短編映画では初のSKIPシティアワードを受賞。今作は全国の劇場で公開されるなどカルト的人気を得て、黒沢清監督も注目している。大森さんは「イシナガキクエを探しています」「UFO山」などをはじめとしたフェイクドキュメンタリーシリーズ「TXQ FICTION」(テレビ東京)などの制作や、「行方不明展」「恐怖心展」といった展覧会イベントを手掛けるなど、テレビの枠を超えた注目の若手プロデューサー。今回初めて劇場映画を手がける。
これまでも酒井監督と大森さんは「このテープもってないですか?」(2022年、BSテレ東)、「SIX HACK」(2023年、テレ東)などでタッグを組み、2024年には動画プラットフォームで配信されたBLドラマ「フィクショナル」がSNSを中心に話題となり、都内劇場にて限定公開された。
酒井監督、大森さん、山下さんらのコメントは以下の通り。
呪いというのは実在するのでしょうか? この世ならざるものは存在するのでしょうか? 僕にはわかりません。ただ、この作品は絶対に観客の皆さんを呪いませんので、安心してご覧いただければと思います。才気あふれるスタッフ・キャストの皆さんと共に、この作品をお届けできることを光栄に思います。
僕は呪いを信じません。でも呪いを信じた方が好都合だと思うことは多いです。「遺愛」がロッテルダムをはじめ世界に羽ばたくことをとてもうれしく思います。
脚本を読んだ時に、この作品が映像化しているのを誰よりも見たいと思いました。鬼才・酒井監督の頭の中の景色を体現していく時間は、雲をつかむより難しかったですが、素晴らしいスタッフの皆さんと共に、現実の空間として作っていく時間は幸せだったなと思います。これは愛か、呪いか。壮大なテーマに聞こえますが、多角的な見方のできるジャンルレスな映画になったと思います。皆様の反応が今から楽しみです。
日本だけではなく世界中の方々にご覧いただける作品にしたいという思いで製作しました。幸運なことにロッテルダムやポルトなど数多くの名作が生まれた映画祭で上映いただけることになり、心から感謝いたします。一人でも多くの方に届くことを願っております。ぜひ劇場でお楽しみください。
新たな視点で描かれる現代的恐怖映画にぜひご期待ください。
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