中村アン:竹原ピストル、宮近海斗の刑事3人の個性が光る本編映像解禁 香川照之主演作「災 劇場版」

映画「災 劇場版」の場面カット(C)WOWOW
1 / 13
映画「災 劇場版」の場面カット(C)WOWOW

 俳優の香川照之さんが主演を務める映画災 劇場版」(2月20日公開)で、俳優の中村アンさんとミュージシャンの竹原ピストルさん、人気グループ「Travis Japan」の宮近海斗さんの3人が演じる刑事のそれぞれの個性が際立つ本編映像が解禁された。

あなたにオススメ

 今作は、昨年4月からWOWOWで放送・配信された完全オリジナル作「連続ドラマW 災」(全6話)を再構築して映画化。監督・脚本・編集を監督集団「5月」の関友太郎さんと平瀬謙太朗さんが務め、両監督の長編デビュー作「宮松と山下」(2022年)に続き、香川さんとタッグを組んだ。香川さんは今作で6役を演じ分けている。「宮松と山下」に続き、スペインのサン・セバスティアン国際映画祭に正式招待され、コンペティション部門で上映された。

 映画は、葛藤を抱えながら現代を生きる罪なき6人の登場人物のもとに、香川さん演じる“男”が姿や口調、顔つきに性格や所作まで変えて、別人となって現れ、ある“災い”が無慈悲に降りかかる様を描く。

 ◇刑事それぞれの価値観と“勘”がすれ違い

 解禁された映像は、神奈川県警捜査本部の刑事・堂本(中村さん)、飯田(竹原さん)、菊池(宮近さん)の3人が、ある女子高生の死亡事件を巡り議論を繰り広げる場面。日が落ち、庁舎内も静まり返った夜。周囲が闇に沈む中、一つだけ明かりがともる会議室で、3人は夜食のカツ丼を前に捜査資料へ目を落としている。

- 広告 -

 「家庭環境に問題あり。遺書はなし。優等生だが、金銭的理由で大学進学に悩み、最近は恋愛でもつまずいていた」と淡々と事実を並べ立てる菊池の言葉に、飯田はうなずき、2人は事件を“自殺”として処理しようとする。しかし、堂本だけがその流れに逆らい、「でも、あの子がこれだけの理由で自殺するでしょうか」と静かに疑問を投げかける。「仮に他殺だとしたら、不自然なくらい何も手がかりがないんです」と続ける堂本に、飯田と菊池は食事の手を止め、困惑といらだちを見せる。

 「はあ? 何言ってんの? だから自殺なんだろ。何をこねくり回してるんだ」と感情をあらわにする飯田に対し、「きれいすぎるんです。完璧に、手がかりが排除されている」と食い下がる堂本。その言葉は聞き入れられず、堂本の“違和感”だけが、会議室に重く残されていく。「自殺の理由も見つかっていないのに、断定するのは早すぎます。人は理由もなく死なないので」と言い切り、再び捜査に向き合う堂本。対照的に、ため息をつきあきれた表情を浮かべる飯田と菊池。刑事それぞれの価値観と“勘”がすれ違い、物語の核心へとつながる違和感を残す場面となっている。

 ◇トーンが低い中村アン「すごくかっこよかった」

 堂本を演じる中村さんについて、関監督は「普段のパッと明るく華やかなイメージとは違う、理論派で仕事に没頭する中村アンさんを見せたいと思っていました。実際にトーンが低い中村さんはすごくかっこよかった」と語った。一方で、竹原さんが演じた飯田について平瀬監督は「作品全体として暗いトーンなので、くしゃくしゃっと笑って、誰にでも好かれやすいキャラクターにしたいと思っていました。結果として竹原さんの持つ雰囲気も相まって、理論派の堂本に対して情に深い飯田という対照的な存在に仕上がって良かったです」と作品全体のバランスを取りながらのキャスティングだったことを明かした。

 さらに若手刑事・菊池を演じた宮近さんについては、撮影を通して“役者としての成長”を刻み込んだという。平瀬監督は「堂本も飯田も、自分のスタイルを確立したプロの刑事だったので、初々しいキャラクターがほしいと思っていました。宮近さんの初めのシーンでは、菊池としても役者としても戸惑っている感情が伝わっていたのですが、伝えたことをすごく素直に聞いてくれて、吸収率が高かったので撮影期間中に急成長を遂げられて。刑事としての成長と役者としての宮近さんの成長が結果的にシンクロして、それがこの作品にすごく良い効果をもたらしてくれました」と振り返った。

 3人の異なる温度感が作品にグラデーションを与え、効果的に作用している。香川さん演じる”ある男”のみならず、刑事3人の掛け合いにも注目だ。

刑事3人が登場する「災 劇場版」の本編映像

写真を見る全 13 枚

テレビ 最新記事