津久井教生:ALS罹患の「ニャンちゅう」声優 “手で、口で、目で”書いた書籍発売

著書「ALSと笑顔で生きる。~声を失った声優の工夫ファクトリー~」を発売する津久井教生さん
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著書「ALSと笑顔で生きる。~声を失った声優の工夫ファクトリー~」を発売する津久井教生さん

 NHK・Eテレの番組に登場する人気キャラクター「ニャンちゅう」の声を30年担当した声優の津久井教生さんが、著書「ALSと笑顔で生きる。~声を失った声優の工夫ファクトリー~」(講談社)を4月27日に発売する。2019年10月に難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と発表した津久井さんが、“手で、口で、目で”書いた一冊となる。

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 ALSは、意識はあるのに体が動かなくなる病気で、難病に指定されている。進行を遅らせる治療法はあっても、原因や治療法はまだ分かっていない。津久井さんは、2019年は歩きにくい状況だったが、2020年には手が上がらなくなり、2026年2月現在、病気の進行により体が動かせなくなった。

 それでも、視線入力で原稿を書き、ALSと診断されるまでの経緯、声優になったきっかけや実際の現場の様子、発症から現在まで何を思い、どのように過ごしているのか、日々どのように工夫を凝らしているのかなどを細かく記した。

 津久井さんは、「ニャンちゅう」のほか、「ちびまる子ちゃん」など多くのアニメや舞台で活躍してきた。連載を進めるごとに指が動かなくなり、タイプは口にくわえた割り箸で一文字ずつうちこむ「秘儀・割り箸入力」に変更、さらに首も動かなくなったら視線入力となった。

 「できなくなったら工夫会議」で挑戦し続ける明るさの源は、「夫婦漫才」の相方で、妻の雅子さんの存在。病気を告知されたときには「あなたって、こういう節目節目で派手なことやるよね」と言い、呼吸困難で意識不明になり、気管切開するかいなかのときも「生きればいいじゃん」と声をかけたそう。

 病気の告知後も3年間ニャンちゅうを演じ続けた津久井さんが、全力で残す、これまでの笑いと涙と工夫の記録で「介護をされる人」や「胃ろうや呼吸器をつけた人」からの貴重な体験談でもある一冊だ。

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