呪術廻戦 死滅回游 前編
第55話「東京第1結界②」
2月26日(木)放送分
「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された大久保篤さんのマンガが原作のテレビアニメ「炎炎ノ消防隊(えんえんのしょうぼうたい)」の第3期「炎炎ノ消防隊 参ノ章」の第2クールの第20話「希望の在処」が、MBS・TBSほかの深夜アニメ枠「アニメイズム」で2月27日深夜に放送され、“杉田スミレ”が登場した。“杉田スミレ”は、2021年2月17日に発売された「週刊少年マガジン」掲載の原作に登場した謎のキャラクター。マンガの中に突然、“実写”の中年女性が登場し、強烈な違和感とインパクトを残した。アニメでは、原作とは違う女性が“実写”で登場し、俳優の本木幸世さんが“杉田スミレ”を演じた。アニメを手掛ける南川達馬監督、本庄谷怜央プロデューサー、アニメで“杉田スミレ”を演じた本木さんが制作や撮影の裏側を語った。
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南川監督 弐ノ章の制作をしていた頃でしたね。当時から話題にはなっていましたので心構えはしていました。今回のように実写を組み込むのか、それとも違う形のメタ表現をするのかなどアニメの中で3次元をどう表現するかといろいろなことを考えたのを覚えています。
本庄谷さん 参ノ章の制作に入ったとき、まずこの話数をどういった形にするかを考えました。話題になった話数ですし、せっかくなので真っ向勝負してみようじゃないかと監督とも話しまして、私の知り合いで実写映像を制作するスタッフに心当たりがあったので話してみよう、といった形でしたね。
本庄谷さん 実写映像を制作するスタッフたちが受けてくれることになりまして、まずはその話数のシナリオを完成させて、尺感を測りました。その後、ディレクターたちと話して、絵コンテを描いてもらいました。そしてビデオコンテを作っていただき、撮影という流れですね。
南川監督 すごくノリノリで作ってくださっていて、段々とイメージが湧いてきました。なるべく原作に近づけたいということで、コミックスに掲載されたときに撮影した講談社さんにロケハンに行ってと、着々と準備をすすめていきましたね。
本庄谷さん そして大事な演者の方をどうするかという話になりまして、原作でご出演をいただいた方へお声がけをさせていただきましたが、当時、思わぬ反響があったこともあり、今回はお断りしたいとお申し出をいただきました。それでは新規にオーディションしようということでオーディションをすることとなりました。
本庄谷さん 100人以上の多くの応募をいただいて、まずは書類審査からでした。そしてある程度絞ったところで、二次審査としてお越しいただいて、該当シーンを実際に演じていただいたり、踊りのようなものを踊っていただいたり。そして数人に絞って、原作の方々と協議の上決定といったかたちです。
南川監督 選考で大事にしていたところは、キャラクター“シスター炭隷”の雰囲気がでるか、ということでした。ただうれしいことに実際にオーディションを受けていただいた方々のやる気がすごくて。作品がメジャーであるということ、アニメという媒体に実写としてでることの珍しさなども相まって、皆さんいい演技をされていて、選考は悩みましたね。
本庄谷さん そして二次選考を経て、数人に絞らせていただき、原作の方々と協議の上、今回お願いさせていただいた本木幸世さんに決定いたしました。準備から含めて1年くらいかかったので、いよいよ撮影へ入りました。
南川監督 撮影後、編集をしていただいて、そこからはアニメと合わせるためのディティールを詰めていきましたね。アニメのVFXを担当している大橋(遼)さんにも協力いただき、ただ実写を流す形では、アニメ→実写→アニメとただの別パートとなってしまうため、あくまでアニメの中のいち演出となるように調整していきました。例えば目のハイライト。実写映像ではライティングが目に合っているので、アニメと調整していくうえで、思ったより情報量が多かったんですね。それをどういう形で情報量を減らしてアニメと合わせていくか、などの調整をお願いしていきました。
本庄谷さん 実写チームの皆さんにはたくさん要望に応えていただきましたね。ほかにも、実写映像は1秒間 30フレーム、60フレームなどで撮るそうですが、アニメは1秒間24フレーム。実写チームから24フレームで撮影してみましょうか、など撮影からアニメとどう融合させるか、といった提案をもらったりと、アニメにどう寄せるかをたくさん考えていただきました。
南川監督 いやもう、実写チームの皆様のお仕事が素晴らしかったですね。腕組みしてニコニコして、うんって言えるだけの状態になっていました。アニメと実写が融合しているんだけどインパクト、違和感はある、といった映像になっているのかなと。なかなかない挑戦なのでやはり不安もありましたが、想像よりも上の映像に仕上げていただき感謝です。関わっていただいた皆さん、ありがとうございました。
本庄谷さん アニメ側からはあまり言わずとも、実写チームの皆さんには意図を組んで取り組んでいただきました。さまざまな提案をいただき、実写映像を撮影してきたこれまでの経験値を生かして、実写ならではのこだわりも入れながら、アニメ的手法に落とし込んでいただきました。ただのアニメと実写でなく、ギリギリのラインをついた絶妙な映像に仕上げていただいて、頼めて本当によかったです。
2次元の世界から突然実写シーンになるインパクトはかなりのものでした。不条理とも思えるこの演出を、とても斬新で面白いと感じましたし、同時に、アニメという表現に変わった時、この衝撃を演者としてどのように体現できるだろう、ということを考えました。原作の持つ余白というか、不気味な謎を残しながら、想像力を持って見てもらえるように演じたいと思いました。
ドラマや映画で演じる場合は役のイメージを自分なりに膨らませ持ち込むことが多いのですが、今回は初めから原作という豊富な情報がありました。絵コンテやビデオコンテなど、スタッフさんから資料もたくさんいただいていたので、演出イメージを事前に知ることができたのは大変ありがたかったです。杉田スミレという特殊なキャラクターを、実在感のある演技と“型”としての演技両方でアプローチしながら作っていった感じです。
あくまでもアニメの一部分であることを意識的に演じました。自分の顔を鏡に写しゴムのように自在に筋肉が動くよう研究したり。反対に無表情の中にどんな感情を入れられるか試したり。自分の肉声が作品に残らない分、表情の使い分けは繊細にやりたいと思いました。一方で、物語の核となる非常にスケールの大きいセリフを話すシーンでもあるため、上滑りしないように時間をかけてそれぞれの言葉の意味を考えていきました。現場では技術的なディレクションが多かったように思います。
「炎炎ノ消防隊」は、2015~22年に「週刊少年マガジン」で連載されたマンガ。人が突然燃え出して炎の怪物となる人体発火現象が起こる中、炎の恐怖と謎に立ち向かう特殊消防隊の活躍が描かれた。全世界累計発行部数は2000万部以上。テレビアニメ第1期が2019年7~12月、第2期が2020年7~12月、第3期の第1クールが4~6月に放送された。
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2026年02月28日 05:00時点
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