モーガン・フリーマンさん演じるクールなベテラン大泥棒と、アントニオ・バンデラスさん演じる情熱的な泥棒という対極にある2人が、4000万ドル(約37億円)の秘宝「イースター・エッグ」を狙う姿を描いた映画「ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙え」が15日、公開された。
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クリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」や「インビクタス 負けざる者たち」で素晴らしい演技を披露したいぶし銀のフリーマンさんと、ペドロ・アルモドバル監督に見いだされてスターダムを駆け上がり、セクシー俳優の異名を取るスペイン出身のアントニオ・バンデラスさん。2人のコンビが、追っ手の警察官やロシアン・マフィアを出し抜きながら、まんまとお宝を手に入れめでたし、めでたしという単純なお話ではない。
フリーマンさんが演じるリプリーは、かつての相棒の借金返済を肩代わりしたため、今回の大仕事をせざるを得なかった。一方のバンデラスさんが演じるマーティンは、実はある“仮面”をかぶっていて、それが映画の後半に明かされるなど、単純な泥棒映画から一歩踏み込んだ多層的な内容に仕上がっている。
米ヒットドラマ「ER 緊急救命室」で注目され、映画「ピースメーカー」(97年)や「ディープ・インパクト」(98年)を手掛けたミミ・レダー監督が、生まれ故郷である米ニューヨークの街を効果的に映像に映し込み、また、犯罪映画の金字塔「フレンチ・コネクション」(71年)を想起させつつも、レダー監督いわく「泥棒映画ではあるけれど、愛と裏切りについての映画」に仕立て上げ、“二番煎じ”ではないものにしている。15日から銀座シネパトス(東京都中央区)ほか全国で順次公開。(毎日新聞デジタル)
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