舞城王太郎:福井出身の覆面作家 書籍、映画、舞台、まつりにと講談社一押し

 覆面作家・舞城王太郎さんの作品を、7月から3カ月連続で講談社が刊行することが明らかになった。8月には初の映画化作品「NECK ネック」の公開も控えており、同社では「舞城王太郎まつり」として強力にプッシュしていく。

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 舞城さんは73年福井県生まれ。01年に「煙か土か食い物」でメフィスト賞を受賞してデビューし、03年に「阿修羅ガール」が三島由紀夫賞に輝いた。「好き好き大好き超愛してる。」が04年上半期の芥川賞候補となり、09年下半期には「ビッチマグネット」も同候補に挙がった。

 今夏は、7月6日に講談社100周年を記念して書き下ろした700枚の大作「獣の樹」を発売。同15日には、舞城さんにとって初めての舞台化・映像化作品で、「首」をモチーフにした物語の「NECK ネック」を文庫で刊行する。文庫には、舞台化されたオリジナルバージョンや、映画の原案など四つの異なるバージョンが収録され、舞城さん自身による舞台絵コンテやイメージイラストも大量に掲載する。映画は女優の相武紗季さんが主演で8月21日公開。俳優の溝端淳平さんが主演し、2月に上演された舞台版のDVDは7月30日に発売される。

 8月25日には同社の文芸誌「群像」に掲載された「イキルキス」「パッキャラ魔道」を収めた「短編集(タイトル未定)」を発売予定。9月にも「NECK」に登場する作家・越前魔太郎名義による「魔界探偵 冥王星O(オー)」シリーズの刊行を予定しており、一部は7月発売の「メフィスト」で先行掲載される。越前魔太郎は映画版では平岡祐太さんが演じる。他にも7月発売の「群像」や「IN☆POCKET」8月号に作品が掲載される。(毎日新聞デジタル)

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