シブサワ・コウ:「信長の野望」の“生みの親”が超吹き替え版の監修に初挑戦

シブサワ・コウさんが、「超吹き替え版」の監修に初挑戦する映画「エアベンダー」
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シブサワ・コウさんが、「超吹き替え版」の監修に初挑戦する映画「エアベンダー」

 「信長の野望」「三國志」など人気シミュレーションゲームを生み出したゲームプロデューサーのシブサワ・コウさんが、映画「エアベンダー」で「超吹き替え版」の監修に初挑戦することが明らかになった。シブサワさんは、エンターテインメントとして堪能でき、どこまで作品の世界に入り込めるのかを追求するのはゲームでも映画でも同じだとし、「アクションはよりダイナミックに、ドラマはよりエモーショナルに、画面に没入する感覚を堪能してほしい」と意気込みを語っている。

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 「超吹き替え版」は、字幕にとらわれることなく、作品を楽しんでほしいという目的で企画され、セリフを分かりやすい話し言葉に置き換えるなどの処理をしている。映画字幕翻訳の第一人者・戸田奈津子さんが監修した超吹き替え版第1弾「シャッターアイランド」は、公開週末のランキングで1位を獲得。4人に1人が吹き替え版で鑑賞し、従来の吹き替え版の倍近い稼働率を記録するなどヒットした。

 「エアベンダー」は、「シックス・センス」のM・ナイト・シャマランさんが監督・脚本を務めたファンタジー。気、水、土、火の四つの王国によって世界の調和は保たれていたが、火の国の反乱によって長い戦いが始まった。そして100年にわたる戦乱の中、世界を救う最後の希望は、気の国の生き残りである「エアベンダー」のアンに託された……というストーリー。シブサワさんは、ゲームを開発する上で「作品への没入感」を信条にしていることから、シブサワさんを起用することで、より深くストーリーに入り込み、キャラクターに感情移入してもらえるのではないかとしている。

 「超吹き替え版」は、現在製作中で6月下旬の完成を予定している。(毎日新聞デジタル)

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