吉瀬美智子:ドラマ「ハガネの女」で主演 「黒七味」にこだわり 振りかけてなんでもおいしく

「黒七味はいつも持ち歩いている」という吉瀬美智子さん
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「黒七味はいつも持ち歩いている」という吉瀬美智子さん

 テレビ朝日系で放送中の連続ドラマ「ハガネの女」でどんな試練にもくじけない熱血な小学校の臨時教師を演じている吉瀬美智子さん。これまでのクールビューティーなイメージから一転して、35歳独身の人間くさい役に挑戦している。「思っていた以上にハード」という現場で奮闘中の吉瀬さんのこだわりは「黒七味」。「なんでもおいしくなる」と食べるときに振りかけているという。せりふを覚えるなど集中したいときは「アロマキャンドル」は欠かせないという吉瀬さんにさまざまなこだわりについて聞いた。(細田尚子/毎日新聞デジタル)

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 「黒七味」は京都・祇園(京都市東山区)の「原了郭」が販売しているもの。吉瀬さんは飲食店で食事をしたときに、そこに置いてあった「黒七味」をかけて食べてみたところ、おいしかったことから、竹筒に入っているものを取り寄せて自宅で使っているという。撮影などで外食するときは、小袋に入っているものを数袋持ち歩き、その都度かけているという。吉瀬さんは「あれをかけると大人の味になるというか、七味といっても(自然素材の)香料が多くて、山椒(さんしょう)も入っていて、味が深くなるんですね。何にかけてもだいたいおいしくなります」とマイブーム中だ。

 主演だけに出ずっぱりでせりふの量もいつもより多い。集中してせりふを覚えたいときはアロマキャンドルをともして香りで癒やされながら、精神を集中させる。「香りにこだわりはないんですけど、入浴剤や寝室で使うスプレーなどにはラベンダーの香りを使います。あとは、ボディー用のクリームもリラックス効果のある香りにしていますね」という。

 美肌や体の調子を整えるという「コラーゲン」は朝、コーヒーに入れて飲んでいる。「私は朝、だいたいコーヒーを1杯飲んでから家を出るんですけど、そのときにスプーン1杯のコラーゲンを必ず入れて飲んでいます」と習慣にしている。無味無臭なので飲みやすいといい、肌や体の調子は「たぶん(飲まないのと)違うと思うんですけど、毎日飲んでいるから分からないですね」と健康的な笑顔で応えた。

 「大変な現場になりそう」と、撮影に入る前に「加圧トレーニング」に行ったが、「『筋肉をつけたいんです』と言ったら、『今の吉瀬さんの体力だと効果がない』と言われて、いまはプロテインを飲んで体作りからやっています」と根本的なところから見直しすることにした。「現場が思ったよりもハードで、体力を思ったよりも使ってしまうので、お風呂に長く入るだけでも体力を消耗してしまう。むしろ帰宅したらおいしいご飯を食べて、よく寝てと体力を温存しないと、本当に毎日のことなのでもちませんね」と自分の体と向き合いながら、体力的にも精神的にも厳しい現場を乗り切っている。

 次回は、ドラマ「ハガネの女」で小学4年の問題あるクラスを受け持ち、さまざまな困難にも「ハガネ」のような精神力で立ち向かう教師を演じている吉瀬さんのドラマ撮影中のエピソードや仕事に対する姿勢などを聞く。

 <プロフィル>

 1975年2月17日、福岡県出身。アルバイト中にスカウトされ、モデルの仕事を始める。ファッション誌「Domani」(小学館)など、さまざまな雑誌やCMで活躍。03~07年に「噂の!東京マガジン」(TBS系)でアシスタントを務めた後、07年に「ライアーゲーム」(フジテレビ系)や「働きマン」(日本テレビ系)、「ジョシデカ!」(TBS系)などヒット作に出演し、注目を集める。 08年は「のだめカンタービレ in ヨーロッパSP」(フジテレビ系)を皮切りに「魔王」(TBS系)や「太陽と海の教室」(フジテレビ系)、「ブラッディ・マンデイ」(TBS系)など立て続けに出演し、09年にはNHK大河ドラマ「天地人」、「BOSS」(フジテレビ系)にも出演した。5月21日にスタートしたテレビ朝日系「ハガネの女」(毎週金曜午後11時15分)で連続ドラマ初主演。映画は09年に「白夜」のヒロイン役、09年と10年の「のだめカンタービレ最終楽章 前編/後編」にドラマと同じエリーゼ役で金髪のカツラに眼鏡姿で登場した。10年3月公開の「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」に出演、4月公開のヨットを題材にした青春映画「海の金魚」にも出演している。公開待機作に「死刑台のエレベーター」(10月9日公開予定)がある。

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