中村玉緒:朝ドラで人生初のナレーション「堂々と関西弁を使えるのがうれしい」 NHK「てっぱん」

「てっぱん」の語りを担当する中村玉緒さん
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「てっぱん」の語りを担当する中村玉緒さん

 秋から始まるNHK連続テレビ小説「てっぱん」(NHK大阪放送局制作)の語りを女優の中村玉緒さん(70)が担当することになり、発表会見が17日、同局であり、中村さんも出席した。

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 海辺潔チーフ・プロデューサーは「玉緒さんにお願いした一番の理由は、玉緒さんの妖精のような素の部分と、芝居の時の地に足のついた部分の両面を『てっぱん』で存分に使い分けていただきたいと思ったからです」と説明。「語りという客観的なものというよりも、視聴者目線で、時には出演者にツッコミを入れ、時にはボケてみたりと、出演者の一人のような位置付けで、語りと出演者が掛け合い漫才のようなことになる瞬間が多々あります。玉緒さんの自由自在な語り口で楽しんでもらえるものと自信を持っています」と話し、玉緒さんを紹介した。

 玉緒さんは「父(二代目中村鴈治郎)が大阪の役者でしたから、(当時は)ほとんどの記者さんと友だちのようにさせていただいたんです。皆さんとの初対面を緊張してます」とあいさつ。「7月で71歳になるんでございますが、50年以上女優をしていて一つまだやらせていただいてないのがナレーションでした。視聴者の方がちょっとこう言いたいわ、というものを、視聴者の方が思っている心を、私のナレーションで(表現して)気持ちが晴れたらなあと思います」と語った。

 「きのう大阪に来たんですが、大阪に来るとお好み焼きと焼きそばを半分、それがいつも大阪に来た日の夕食なんです」という玉緒さんは「堂々と関西弁を使わせていただけるのがうれしい。大阪、京都へ行くと、みんな知り合いみたいな感じがするんですよね。なつかしいんでございますわあ」といつもの玉緒節も飛び出した。

 「録音する時はおなかがぐーっと鳴るので、お仕事の前にはバナナとお水をいただくんです。(ヒロイン・あかり役の)瀧本(美織)さんにもぜひバナナを勧めたいです。あんまり食べるとボケますんで」と笑わせ、「とにかく視聴者の方に分かりやすく伝えたい」と会見を締めくくった。

 「てっぱん」は広島県尾道市と大阪が舞台。ヒロイン・あかり(瀧本さん)は、お好み焼きとトランペットをこよなく愛する尾道の鉄工所の娘だったが、自分が養子であることを知り、それまで存在を知らなかった祖母・初音(富司純子さん)が暮らす大阪へ出る。偏屈な祖母と衝突しながらも、やがて2人でお好み焼き屋を開業して奮闘する物語。9月27日から毎週月~土曜午前8時にNHK総合で放送。全151回の放送予定。(毎日新聞デジタル)

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