雑学王:「おバカ」解答不要のガチバトル ゴールデン復帰の2時間スペシャルで王者決定

 女優の麻木久仁子さんや宮崎美子さん、タレントのラサール石井さんら10人が博識を競う「雑学王」(テレビ朝日系)で、4月から展開してきた雑学バトルの最終決戦が7月3日午後7時から、2時間スペシャル「雑学王 ~雑学芸能人トップ10による究極ガチバトルSP~」で行われ、芸能界の「雑学王」が決定する。「どこでも好きなところにいける世界旅行」を巡り、サバイバル方式のバトルが繰り広げられる。

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 「雑学王」は07年秋から、「『ぷっ』すま」や「シルシルミシル」「アメトーーク!」とともに「ネオバラ」枠(水曜日午後11時15分)でスタート。08年1月にゴールデン(水曜日午後8時)に昇格、今春から再び月曜日午後11時15分の放送となった。お笑いコンビ「爆笑問題」の司会で、麻木さんらのほか、辰巳琢郎さん、やくみつるさん、伊集院光さん、東貴博さん、劇団ひとりさん、土田晃之さん、「オリエンタルラジオ」の中田敦彦さんが記述式の雑学問題に挑戦、正解数の最も多かった解答者が優勝となり、3カ月の総合成績で「雑学王」を決定するというルールだ。

 「雑学王」を担当する荻野健太郎プロデューサーは、4月からの放送時間変更に合わせてタイトルから「クイズ」の文字を外した。「クイズ番組ではなく、雑学を紹介する番組であることを強調したかった。普通のクイズと違って、“お勉強”の知識ではなく、日常の知識があれば正解できる問題にすることを考えました」と明かす。ゴールデンでは、言葉や漢字などを問題にしていたが、現在は売れ筋のヒット商品やベストセラーなど、新聞や雑誌に載っているニュースや話題から出題されている。

 問題の作成は、40人前後のクイズ作家らが週に2、3回集まって検討する。雑学王では1回の放送ごとに約11題出題されるが、候補に挙がるのはその20倍以上。荻野さんは「問題を聞いたときに答えが気になるかが大事」といい、解説やロケの映像にして面白いかも含めて考えるという。

 出演者にもこだわりがある。荻野さんは「知識のある人が、それなりのうんちくを語りながら解答できること」を条件に選んだという。番組を見ている人は大人が多く、ゴールデンのクイズ番組のような“おバカ”な解答は求められていないと考え、「何となく解答しない。必ず自分なりの知識で論じ、間違っている答えでも『いい問題だった』と納得してしまう」ようなキャストを集めた。

 1回の放送ごとに決着するものが多いクイズ番組で、その都度「正答率ランキング」を出すのも、出演者に本気になってもらうためだといい、トップは麻木さんの正答率4割8分1厘、2位は4割6分8厘で宮崎美子さん、最下位は2割7分1厘の土田晃之さん(同)というハイレベルな戦いが続いている。スペシャルでは、通算成績を反映し、ステージごとに下位から脱落していくサバイバル形式で雑学王を懸けたバトルが繰り広げられる。

 荻野さんは「出演者はみな博識だから、本気で勝ちたいと思っている。他のクイズ番組で優勝している人も多いので、間違った時の悔しい顔や正解したときのガッツポーズも見てもらえれば」と話す。スペシャルでは、「カリスマ販売員のテクニック」や「立ち食いそばチェーンが女性客獲得のために打った秘策」といったユニークな問題が出される。果たしてガチンコバトルを制して真の「雑学王」の称号を得るのは誰か、見逃せない。(毎日新聞デジタル)

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