江:樹里、保奈美、りえら女性キャスト決定 「篤姫」の田渕久美子が「姫たちの戦国」描く

NHK大河ドラマ「江」の会見に出席した(前列左から)田渕久美子さん、宮沢りえさん、上野樹里さん、水川あさみさん、(後列左から)鈴木保奈美さん、大竹しのぶさん、鈴木砂羽さん
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NHK大河ドラマ「江」の会見に出席した(前列左から)田渕久美子さん、宮沢りえさん、上野樹里さん、水川あさみさん、(後列左から)鈴木保奈美さん、大竹しのぶさん、鈴木砂羽さん

 上野樹里さん主演のNHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」の女性キャストが明らかになった。鈴木保奈美さん、宮沢りえさん、水川あさみさんら豪華キャストに、脚本の田渕久美子さんは「一緒にやってみたかった女優さんやかつてご一緒してまたお願いしたいと思っていた好きな方たちばかり。NHKさん、ありがとうという感じ」と語った。宮崎あおいさん主演の大河ドラマ「篤姫」で、幕末に生きた女性たちの姿を描き大ヒットさせた田渕さんが今度は戦国の女を描く。

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 江は、織田信長の妹・市と浅井長政の間に生まれた3姉妹の三女として生まれる。生後間もなく、長政が信長に滅ぼされ、市は柴田勝家に嫁ぐが、またも豊臣秀吉に攻められ、勝家とともに自刃する。江は、茶々、初の姉たちとともに秀吉に引き取られ、3姉妹で最初に結婚するが、夫・佐治一成が秀吉の敵対陣営に付き、無理やりに離縁させられる。次に秀吉のおい・羽柴秀勝と結婚するが、秀勝は間もなく朝鮮に出陣し、客死する。そして、秀吉の最大のライバル徳川家康の息子でのちの二代将軍の秀忠と結婚し、娘・和子は後水尾天皇に嫁ぎ、長男・家光は三代将軍となる。その生涯を田渕さんのオリジナル脚本で描く。市を鈴木さん、江の姉茶々(後の淀君)を宮沢さん、初を水川さんが演じる

 鈴木さんは98年にお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明さんと結婚。00年に映画「いちげんさん」が公開されて以来、女優活動から遠ざかっていた。鈴木さんの休業前最後の民放作品が田渕さん脚本の「ニュースな女」(98年、フジテレビ)だった。そして、最後のドラマがNHK大河の「元禄繚乱」で、今回制作統括を務める屋敷陽太郎さんが助監督をしていたという。屋敷さんは「『カット!』と最後に声をかけたのがじぶんだったので、『アクション!』と(私が)次に言いたいと思っていました」と思い、1年以上前から手紙で出演を依頼。「時代を超えた美しさを感じます。凛とした美しさ。肝が据わった感じというんでしょうか。10年お休みになっていても、この人は女優だな、と感じさせられました」と自信を見せる。

 田渕さんは「戦国時代も現代も、女性はそれほど変わらなかったんじゃないか」といい、「(戦国の女性は)今よりも直感に従った女らしい生き方をしていたかもしれないし、覚悟もあったかもしれない。その時代に生きた女性の思いを持ってきて今の女性たちと分かち合いたい。『篤姫』より男くさい時代を描きながら、裏にいる女性たちがどれほどの活躍をしたか、見ていただきたい」とアピールした。

 また、主人公・江について「織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と直接会って、話ができた数少ない女性。彼女が彼らと何を語るのか、これまで描かれなかったであろうあの武将たちの本音を江が引っ張り出してくれる。感情の起伏が激しく、広く、深い。さまざまな出会いを通して育ち、最後にどういう女性に育ち切ってくれるのか楽しみにして」と語る。次に発表される男性キャストがどんなメンバーとなるか、注目だ。(毎日新聞デジタル)

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