相武紗季さん、水川あさみさん、小雪さん、優香さん、長谷川京子さんが出演し、携帯電話専用放送局「BeeTV」で配信された行定勲監督初のケータイドラマ「女たちは二度遊ぶ」が3日から、映画館「バルト9」(東京都新宿区)で1週間限定で上映される。
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10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
芥川賞作家・吉田修一さんの同名小説が原作。「BeeTV」では60日連続でダウンロード数1位を獲得し、総ダウンロード数で累計900万を突破するなど同局の番組史上記録を次々と塗り替え、台湾・台北で開かれた劇場公開映画の映画祭「Taipei Film Festival」でプレミア上映されるなど異例の展開をみせている作品。「どしゃぶりの女」「自己破産の女」「夢の女」「平日公休の女」「つまらない女」の全5編のオムニバスで、5人の女優が演じる“忘れられない女”と、男たちのラブストーリーが描かれている。各話をつなぐ小説家をユースケ・サンタマリアさんが演じている。
「どしゃぶりの女」は、一晩きりのつもりで家に入れた女(相武さん)に、男(柏原崇さん)は追い出すつもりで「雨が終わるまでいれば」と声をかけるが、雨は3日降り続き、男は次第に女に愛情を感じ始めるという物語。「自己破産の女」は、居酒屋で泥酔してからんできた女(水川さん)と男(高良健吾さん)が、毎日の生活費を消費者金融で調達しながら生活を共にする。「夢の女」は、駅で遭遇した目を見張るような美女(小雪さん)に興味を持ち、後をつけていった男(小柳友さん)の物語。「平日公休の女」は、デパートに勤務する女(優香さん)が付き合っていた男(塚本高史さん)に別れを切り出され、「別れてよかったと思えるぐらいひどいことをしてよ」と男に告げるストーリー。「つまらない女」は、“忘れられない女”の話を書いていた小説家(サンタマリアさん)が自分の“女”(長谷川さん)を振り返る。
行定監督はインタビューで、同作品が当初、短編を短編集として作って劇場公開するというアイデアだったが、実現しなかったことを明かしたうえで「ケータイが救ってくれた作品が、皮肉なことに、映画館でやれるというのは、すごくうれしい」とコメント。「コンテもショットも映画と何ら変わらないスタンスで映画と同じように撮っている。劇場公開されても何のそん色もない。(劇場でも)安心して見られるはずです」と自信をみせている。
主題歌には、行定監督が「まるで本作のそれぞれの恋愛テーマを俯瞰(ふかん)しているかのよう」と感じて打診した歌手・安室奈美恵さんのバラード「The Meaning Of Us」が起用されている。(毎日新聞デジタル)
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