踊る大捜査線3:織田裕二「和久さんにも見てほしい」 観客1万人の前で劇場版初日舞台あいさつ

初日舞台あいさつに登場した織田裕二さん(右)と深津絵里さん
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初日舞台あいさつに登場した織田裕二さん(右)と深津絵里さん

 俳優の織田裕二さん(42)が3日、東京都内で行われた人気ドラマの劇場版第3作目「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」(本広克行監督)の初日舞台あいさつに小栗旬さん(27)ら共演者と登場。舞台あいさつは青森から鹿児島まで全国41の映画館で生中継され、1万人以上の観客が見守った。織田さんは同シリーズに和久平八郎役で出演し、04年に亡くなったコメディアンで俳優のいかりや長介さんに触れ、「おれたちの和久さんを送り出すものをメッセージして、『踊る』流の死や生きるということ、仲間を大事にして作った。和久さんからどんな声が返ってくるのかな。和久さんにも見てほしい」と感慨深げだった。

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 織田さんは「紆余曲折(うよきょくせつ)があったけど、ようやくお届けできます。お待たせして申し訳ない」と切り出し、「和久さんが亡くなられて、何も考えられなくなって、止まってしまった時期があった。(和久さんに)『青島よー、いつまでそこにいるんだよ。お前らはやれるんだぞ』と言われてる気がした」と明かしていた。

 同シリーズ初出演となる小栗さんは「初めて見たのが中学生ぐらいだったドラマの舞台に立てたのがうれしい。(自身の役は)ちょっと嫌なヤツでしたけど今後も頑張っていけたらいいな」と笑顔を見せた。深津絵里さん(37)は「7年ぶりに公開初日を迎えられて、奇跡のような瞬間。私たちから元気を吸い取ってください」と呼びかけた。

 同シリーズで7年ぶりとなる今作は、新湾岸署に引っ越しの最中に管内で八つの事件が同時多発的に発生。湾岸署も占拠され、その犯人からの要求が、青島が過去に逮捕した9人の犯罪者の解放だった……という物語。劇場版1作目で小泉今日子さんが演じた日向真奈美やスペシャルドラマで「SMAP」の稲垣吾郎さんが演じた鏡恭一、脚本家の宮藤官九郎さんが演じた柏田郁夫、劇場版第2作でお笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんが演じた増田喜一などが解放される犯人役で登場する。

 「踊る大捜査線」は97年1月に連続ドラマがスタートし、その後3本のスペシャルドラマが作られた。98年に1作目の映画「踊る大捜査線THE MOVIE」が公開され、03年公開の2作目「踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は1260万人を動員し、興行収入は173億5000万円と邦画(実写映画)の最高記録を樹立した。05年にはスピンオフ作品「交渉人 真下正義」と「容疑者 室井慎次」も公開されている。

 舞台あいさつには柳葉敏郎さん(49)、ユースケ・サンタマリアさん(39)、伊藤淳史さん(26)、内田有紀さん(34)、小泉孝太郎さん(31)、北村総一朗さん(71)、小野武彦さん(67)、斉藤暁さん(56)、本広監督、脚本家の君塚良一さん(52)も登場した。(毎日新聞デジタル)

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