踊る大捜査線:劇場版第3弾、興行収入邦画最高記録なるか 前売り好調、上映館数も増

「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」第5弾ポスター
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「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」第5弾ポスター

 人気ドラマの劇場版第3弾「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」が3日、全国で公開される。03年公開の前作「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は1260万人を動員し、興行収入は173億5000万円と邦画(実写映画)の最高記録となっているが、最新作は前売りも好調で、超豪華キャストが勢ぞろいし、新記録樹立の期待が高まっている。

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 「踊る大捜査線」は97年1月に連続ドラマがスタートし、その後3本のスペシャルドラマが作られた。98年に1作目の映画「踊る大捜査線THE MOVIE」、03年に2作目が公開。05年にはスピンオフ作品「交渉人 真下正義」と「容疑者 室井慎次」も公開されている。

 7年ぶりの劇場版は、青島(織田裕二さん)が強行犯係の係長に昇進。新湾岸署への引っ越しを一任され、大張り切りの青島だったが、開署式まであと3日に迫った引っ越しの真っ最中に、銀行強盗やバスジャック、拳銃の盗難事件とそれを使った殺人事件、さらに高度なセキュリティーシステムを導入した新湾岸署が何者かに占拠されるなど、八つの事件が同時多発的に発生。青島や湾岸署のメンバーは、このピンチを乗り切ることができるのか……というストーリー。湾岸署を占拠した犯人からの要求が、青島が過去に逮捕した9人の犯罪者の解放で、劇場版1作目に登場した小泉今日子さん演じる猟奇殺人犯・日向真奈美やスペシャルドラマで「SMAP」の稲垣吾郎さんが演じた鏡恭一、脚本家の宮藤官九郎さんが演じた柏田郁夫、劇場版第2弾でお笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんが演じた増田喜一など歴代の犯人9人がずらりと勢ぞろいする。

 また「3」では、小栗旬さんが警視庁から派遣された“キャリア組”の管理補佐官役で、伊藤淳史さんが故・いかりや長介さんが演じた“和久さん”のおい“和久くん”役という新キャラクターで登場し、レギュラー陣をもり立てる。

 配給元の東宝によると、上映館は「2」が436スクリーンだったのに対して「3」は予定上映館数446スクリーンと10館増加。前売り券は、「2」が最終的に20万枚を売り上げたのに対し、「3」は先着限定16万セットを用意したポストカードセット付き劇場前売券が一部の映画館で既に売り切れているという。公開直前の6月29日には、同シリーズでは異例の大規模な完成披露試写会を東京国際フォーラム(東京都千代田区)で行うなど、大々的な宣伝で追い打ちをかけた効果も見込める。

 「2」の前売り券は4種類のうち1枚のオリジナルポスターが付いていたが、「3」は4種類の中から選べるオリジナルポストカードセット(5枚で1セット)付きと、おまけも多少グレードアップ。映画館用のポスターも5種類制作し、第5弾のポスターが6月29日に解禁されたが、時間差で徐々に掲載されている登場人物が増えていくよう、ポスターの絵柄も工夫した。製作のフジテレビでは、地上波で10日に「THE MOVIE」、17日に「2」の全国放送を予定しており、また関東地区で6月28日~7月1日に番外編のミニドラマ「深夜も踊る大捜査線」を放送するなど盛り上げを図っており、フジテレビの亀山千広プロデューサーは「最終興収3ケタを狙います」と宣言している。記録更新なるか、初週の興行成績に注目だ。(毎日新聞デジタル)

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