注目映画紹介:「踊る大捜査線 THE MOVIE 3」 名ぜりふや社会問題を取り上げ見応え十分

「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」の一場面。(C)2010 フジテレビジョン アイ・エヌ・ピー
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「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」の一場面。(C)2010 フジテレビジョン アイ・エヌ・ピー

 03年に公開された劇場版第2弾「THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」が最終的な興行収入173億5000万円で、いまだ邦画実写興収首位の座に君臨し、数々の記録を残している人気シリーズ「踊る大捜査線」。その劇場版第3弾「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」(本広克行監督)が3日、全国で公開される。

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 新湾岸署への移転作業でてんやわんやの中、銀行強盗、バスジャック、拳銃3丁の盗難事件とそれを使った殺人事件、さらに高度なセキュリティーシステムを導入した新湾岸署が何者かに占拠されるなど、八つの事件が同時多発的に発生。しかも、係長に昇進した青島自身にも重大な出来事が! 果たして青島は、湾岸署のメンバーは、このピンチを乗り切ることができるのか……というストーリー。

 7年ぶりの劇場版の目玉は、ドラマや劇場版で過去に青島が捕まえた犯人たちが登場することだ。その中で大きな比重を占めるのが、劇場版1作目に登場した小泉今日子さん演じる日向真奈美だ。ほかにも、小栗旬さんが警視庁から派遣された管理補佐官役で、伊藤淳史さんが、故・いかりや長介さんが演じた“和久さん”のおい“和久くん”役で登場し、青島役の織田裕二さんをはじめとするレギュラー陣をもり立てる。

 柳葉敏郎さんが演じる室井が長官官房審議官として警察庁で順調に出世した分、青島、室井の前に立ちはだかる“キャリア組”が減り、それによって“組織対個人”“権力に立ち向かうヒーロー”色は薄まってしまったが、「おれには部下はいない。いるのは仲間だけだ」など、シリーズを通して脚本を担当してきた君塚良一さんお得意の名ぜりふや、そのときどきの社会問題を取り入れたストーリー展開は見応え十分。さて、「踊る」ファン待望の最新作。シリーズが持つ記録を打ち破り、新たな神話を築くことができるのか? 3日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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