名探偵コナン
#1195「館ミステリー 渦巻館(前編)」
3月28日(土)放送分
映像ソフト市場は斜陽の一途をたどっている。3Dという切り口も市場を大きくするとは思えない。かつて売れたDVDソフトが売れず、フィギュアやカード、グッズなど関連商材は売れているという不思議な現象だ。アニメ企画制作会社ジェンコの真木太郎社長に話を聞きながら、コンテンツについて考えた。
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真木社長は「売れないのはソフトだけはない。今の市場を牽引(けんいん)しているのは『デジタルツール(デバイス)』であって、みなデジタルオタクになっている。ソフトは売れないことをデジタルオタクのせいにしていいのか?という自問自答はすべき。『なぜ』売れたのか、『なぜ』売れなかったのか。今更DVD市場の凋落(ちょうらく)を嘆いても仕方ないし、『復活』を望んでも無理だろう」と語る。確かに反省なき前進を繰り返すようでは発展は望めない。
さらに真木社長の指摘は続く。「昔は『個性』がほめ言葉だったが、今は『個性』があるといじめられる時代になったね。もう一つはメディアの急速な変革。今のテレビの視聴方法はリアルタイムではない。周辺産業的にはファンが広がったと言えるかもしれないけどね……」と話す。確かにデジタルデバイスと視聴方法の変化が、コンテンツメディアの衰退を招いた一因だろう。インターネットで検索すれば、必要とするコンテンツは見つかる時代だ。
真木社長は、コンテンツのクオリティーの低下という問題も挙げている。「アニメバブルの時は粗製乱造で、今では似たコンテンツばかりになった。作家性のある作品がアニメ向きかどうかは別にして、少ないですね。総論からすれば一般的には地盤沈下していると思う。マニア度を追求しすぎて、一般的な視聴者は完全にふるいにかけられ、オタク層からはパターン化した様式が飽きられたということだね」と話す。私には、プレイステーションが飛躍的に伸びたと同時に、ソフトを乱発してユーザーが離れた90年代後半とダブって見える。「ブランド」ができたコンテンツしか売れないゲーム市場に似ているのだ。
では次の時代のカギは……といえば、「付加価値」というのが真木社長の見方だ。「(アニメの)通常版では、テレビで見たものをもう1回購入するのか……となる。付加価値を高めないとDVDは買ってくれないよ。だけどフィギュアはいい例だよね。購入しないと飾れないから」という。付加価値イコール、保存欲や所有欲を高める何か……ということになるのではないか。言い換えれば、その付加価値そのものが、他人に見せられるものではないだろうか。オタクが持つ自己顕示欲の結晶のような「付加価値」がカギである。
億単位を投じて作ったアニメを消費者はタダで視聴し、アニメの収益源となるDVDの売れ行きが伸び悩み、皮肉にもコンテンツの周辺商品が売れている。だからメーカーの中には、映像ソフトを雑誌の付録にして、視聴者を増やす方法を探るなど新たなインカム(収入)を作ろうと試行錯誤している。
真木社長の指摘は続く。「一般の地上波放送より1週間早く視聴ができるから料金を徴収するとか、整備をすれば道は開かれてくると思う。特に中国などの海外との共同作業がポイントだね。日本のメディアミックス販売は、他の国よりも進んでいる。しかし、本当の意味でのプロ集団のとしてのアニメの制作力がすべてで、その部分の感性をいかに海外とコラボしていくが重要だと思うよ」
映像産業、映像市場が弱体化するが、コンテンツは無くならないと私は考えている。極論だが、良いコンテンツは必ず支持されるだろう。しかし、視聴方法は変化せざるを得ない。音楽ではCDが売れなったが音楽が聞かれなったわけではない。iTunesなどのダウンロード販売は人気だ。キンドル、iPadが流通すれば、映像の端末販売が促進されるのは間違いない。
視聴方法は変わるのを否定するのはナンセンスで、それは老人たちが「今の若いモンは……」というつぶやきと同じ。時代は変わるからこそ、制作側の感覚も変わるべきところにきているのだ。
◇筆者プロフィル
くろかわ・ふみお=1960年、東京都生まれ。84年アポロン音楽工業(バンダイミュージック)入社。ギャガコミュニケーションズ、セガエンタープライゼス(現セガ)、デジキューブを経て、03年にデックスエンタテインメントを設立、社長に就任した。08年5月に退任。現在はブシロード副社長。音楽、映画、ゲーム業界などの表と裏を知りつくす。
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