お笑い芸人の小島よしおさんが19日、馬の着ぐるみ姿で毎日新聞デジタル「まんたんウェブ」編集部を来訪した。小島さんはJRA(日本中央競馬会)主催のイベント「ウマフェス」の一環として、馬の着ぐるみを着用しながら多摩川周辺を走る「ウマラソン」を22日に控えており、そのPRのため訪れた。芸能界のがけっぷちを走る“ギャグサラブレッド”として今回の挑戦に白羽の矢が立った小島さんは過酷な挑戦を前に「今は止まっている暇はないんです。当日は芸能界だと思って走ります。走り切らなきゃ『何の意味もない』! ズイズイズイ~! です」と意気込んでいた。
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実施時間は午前9時30分~午後6時を予定。愛馬「ラブミープリーズ」号を着込んで、東京競馬場(東京都府中市)をスタートし、1キロに1回ギャグを披露しながら周辺コースを走り、東京競馬場に戻ってゴールする。マラソンの模様は、「ウマフェス」会場である恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)のセンター広場でパブリックビューイングを実施し、ウェブサイト(http://www.lovehorse.jp)でも生中継される。
小島さんは専用のトレーナーを付けて、3カ月前から“調教”を始めた。「着ぐるみを着た状態でも、2回ぐらい走りました。その時は人に2度見、3度見られましたね(笑い)。着ぐるみが微妙にこすれたりしますから、邪魔でしょうがないです」と練習を振り返った。小島さんの一番の心配は「夕方5時までにゴールできるか」で、「ゴールの東京競馬場に一般のお客さんがいるのが5時まで。その時間に着かないと、誰もいない所にゴールしなきゃいけなくなる。芸人として一番過酷ですよ」と語った。「フルマラソンを7時間で走ったことはある。今回は若干長くて(45キロ)馬付きだから、どうなるか……」と不安げだ。
ちょうど1週間後の28~29日に「24時間テレビ」のチャリティーマラソンがあることから小島さんは「はるな愛ちゃんに、勇気を与えられるような走りをしたい。って言っても、愛ちゃんおれの挑戦のこと知らないと思うけど」と話した。今回のウマラソンについては「誰も知らないと思う。まさに『何の意味もない』ですよ!」と焦りをみせ、「宣伝のために、ツイッターも始めたんだけれど、フォロワーが1800くらいしかいなくて、偽者だと思われている」と嘆いた。
今回のチャレンジの目標を聞くと、小島さんは「ユーストリームの生中継視聴者の日本記録である甲子園中継の3万5000人越えです」と回答。小島さんは、自身のギャグ「そんなの関係ねぇ」動画のユーチューブ再生ランキングで世界1位の記録を持っており、「負けるわけにはいかないんですよ。そのために、今日もこうやって宣伝しているんです」と力を込めた。
「ウマフェス」は、「競馬」をテーマにした大人のためのイベントで、ビアガーデンでビールを飲みながら、小島さんの「ウマラソン」の生中継を楽しめるほか、河口恭吾さん(20日)や「大事MANブラザーズオーケストラ」(22日)など有名アーティストのライブ、電動で動く4頭のサラブレッドが会場を駆けめぐる疑似競馬レース「エビスダービー」も行われ、“応援”する気持ちを楽しめる。開催期間は20~22日、20日は午後4~9時、21、22の両日は午前11時~午後9時。(毎日新聞デジタル)
<小島よしおさんのプロフィル> 1980年11月16日生まれ、沖縄県出身。サンミュージックプロダクション所属のお笑いタレント、歌手。趣味はサイクリング、筋トレ、お悩み相談、ポールダンス。特技はたぬき寝入り、聞いているふり、ゴールキーパー、人助け。